現3歳世代がデビューする前の昨年春。当コラムでも「2世代目(現3歳)のディープ産駒はもっと良い」と書きました。
その予想通り、いや予想以上に、ディープ産駒は馬券の面でも快進撃を続けています。今年の重賞予想でも「(ディープ産駒の)どっちかは馬券になる」「上位を独占する」というフレーズを何度使ったことでしょう。
桜花賞も、おなじみのフレーズで、ディープ産駒のヴィルシーナを本命。対抗ジョワドヴィーヴル。3番手ジェンティルドンナ。というディープを並べただけの何の芸もない予想をしました。しかも、3頭の中では最も印の薄いジェンティルドンナに勝たれるのですから、センスすら感じられない予想です。
しかし、ボクのように予想センスがなくても、ディープインパクト産駒を活用すれば、結果的に当たってしまうのが今年のクラシック戦線です。
重賞では1-4人気のディープ産駒を全部買えば、単勝回収率150%。複勝回収率122%を記録しているのですから。
まさに今年の3歳世代の重賞は、ディープを人気順に買えば面白いように当たるのです。純粋に強そうなディープを買えば当たる「ディープの純張り」が決まる年というべきでしょうか。
ただし「ディープの純張り」が唯一不発だったレースがありました。それが今年の弥生賞です。
今年の3歳世代重賞にて「4人気以内にディープ産駒が2頭以上出走した」レースは「1レースを除いて」必ず1頭はディープ産駒が馬券になっています。
しかし、唯一馬券にならなかったレースこそが、弥生賞だったのです。弥生賞は父が非サンデー系のコスモオオゾラ、トリップが1、2着。勝ったコスモオオゾラは母父にもサンデーの血を持たない馬です。今年のトレンドからは「異常なレース」だったといえるでしょう。
手前味噌になりますが、弥生賞は公開している予想でコスモオオゾラを本命にしました。前日までの馬場状態から「異常事態」は予見できたので、サンデーの血、ひいては、ディープインパクトの血が活きづらいレースになると想定したからです。
むしろサンデーの血を持たないために、馬力を活かしきれなかった馬が才能を開花できるレースが今年の弥生賞である。と、予想してコスモオオゾラを本命にしたわけです。
別の見方をすれば、ディープ産駒にとっては、今年の弥生賞は「最高に不利なレース」だったとも考えられます。
「ディープ不発馬場」だった、弥生賞で敗れたディープインパクト産駒のアーデント、アダムスピークは皐月賞でこそ狙いたい馬です。
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