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アンタレスS

  • 2012年04月13日(金) 18時00分
 また、土曜日は雨予報。皐月賞の日曜は大丈夫そうだが、土曜日は少し渋った馬場は避けられず、阪神のダートもいつもより走りやすい「速い時計」だろう。

 ◎は、断然人気でも素直にゴルトブリッツ。父はスペシャルウィーク。母レディブロンドはディープインパクトの半姉。これだけだとダート巧者のイメージは沸いてこないが、父系祖父は、ダートでしか走ったことがないサンデーサイレンス。母の父はシーキングザゴールド(その父ミスタープロスペクター)。スペシャルウィークの母の父はマルゼンスキーであり、レディブロンドの母の父はアルザオ(その父リファール)。そのアルザオの母の父はサーアイヴァー。血統図を広げてしまえば、大変なダート巧者が生まれて納得である。

 ゴルトブリッツのダート成績は10戦[8-0-0-3]。負けたのは、500万を勝ったばかりで挑戦した東京大賞典(GI格)と、昨年のこの時期、珍しくモタモタしているところを外からまくられてひるんだ東海S。そして心房細動を起こした2走前だけ。あとは完勝であり、昨年のこのレースは1分48秒1(京都ダート1800mのレコードと0秒3差)でワンダーアキュート以下に完勝だった。メンバー中No.1の持ち時計が示すように、時計の速いコンディションのほうがいい。もまれる心配なしの外枠。どうみても有利な57kg。相手探しにしぼっていいだろう。

 4歳シルクシュナイダー(父アグネスデジタル)は、人気の前回、勝負どころでスパートできずに凡走したが、あれは明らかに初コースの中山を気にしていた。前半から行きっぷりが変だったから、力負けではない。今度は3戦2勝の阪神。3走前の平安Sを1分48秒4(自身の上がりは35秒4)で小差3着しているほどだから、こちらも時計勝負のダート歓迎である。巻き返してくる。

 3番手は、復調の兆しがみえたところでM.デムーロ騎手を配してきたダイシンオレンジ、パワーアップ中の58kgニホンピロアワーズを同列の評価。

 デキのいいグリッターウイング、ライブコンサート。復調気配を見せるクリールパッションも3番手グループに加えておきたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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