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天皇賞春のベストポジション

  • 2012年04月27日(金) 12時00分
 先週のコラムにも書きましたように、Bコースに変わった先週の福島芝は、内枠のアドバンテージは薄れ、タフなタイプの差し馬が人気薄で次々に馬券になりました。

 ステイゴールド、ジャングルポケット、オペラハウス、マーベラスサンデーの産駒が複数馬券になったように、血統的にも消耗戦に強いタイプが有利になっています。

 また、前走ダートを経験していた馬が、先週の福島芝で5勝を上げたのも、パワーが要求された馬場状態による影響も強いでしょう。

 4月21日の福島7レースも、ホームページで公開している予想で本命にしたダイワスペシャルが1着。対抗のクレムリンシチーが2着。馬単は3万馬券。3連単20万馬券も的中することができました。

 勝ったダイワスペシャルは前走がダート1300mに出走していた馬。父は天皇賞春を勝利したスペシャルウィーク。産駒も中距離指向の強い産駒が多い種牡馬。芝1200mに出走する馬としてはスタミナ、パワーに優れた馬。開催3週目の福島Bコースには最適の馬だったわけです。

 今週の福島芝も、消耗戦に強いタイプ血統馬に注目です。

 さて、今週は天皇賞春が行われます。同レースは、良馬場で行われた場合(なお、昨年は雨馬場)4コーナーでは5番手程度のポジションまで押し上げられる能力を持ちあわせた馬が有利になりやすい傾向が出ています。

 また、当レースで4コーナーで好位置に押し上げるためには、早い地点からスパートして、スピードを持続し続けるための豊富なスタミナが必要になります。

 よって、早めスパートできる馬の中でも、スタミナに優れた血統馬が走りやすくなります。

 良馬場だった2010年は勝ったジャガーメイルが4コーナー5番手。2着のマイネルキッツが4コーナー先頭。3着のメイショウドンタクは4コーナー2番手でした。いずれも、血統的にも豊富なスタミナの裏づけを持った血統です。

 09年も勝ったマイネルキッツ、2着のアルナスラインはともに4コーナー4番手。また、1、2、4、5着は4番より内の枠だったように、先行馬、内枠に有利なレースになりました。

 2009年のレースでは、2桁馬番に加え後方からの競馬でも3着に食い込んだのが、オルフェーヴルの全兄ドリームジャーニーです。

 オルフェーヴルは兄よりも早めスパートで圧倒できてしまう能力があるのですから、より好走確率は上がるでしょう。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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