桜花賞がオークス同様、直線の長いコースで行われるようになった07年以降は、桜花賞組がオークスで馬券になるのはオークスで4着以内の馬がほとんどです。
桜花賞同様、オークスは上位の脚を使った馬が上位に走りやすいため、桜花賞で上位の馬がそのまま上位に走る現象が続いていることも原因のひとつに上げられるでしょう。ともに「直線でのスピード比べ」という似たような特性が問われるため、桜花賞とオークスは着順が連動しやすかったわけです。
しかし、今年の桜花賞は、例年とは要求された適性が少々違うかもしれません。
例年の桜花賞はメンバー中上位の脚を使った馬が上位に走りやすいレースですが、今年は2、3着馬が上位の末脚を使っていません。また、今年の桜花賞は1000m通過が59.5秒だったにも関わらず、33秒台の末脚を使えた馬が1頭もいません。
今年の桜花賞は、例年の桜花賞に比べると、末脚のキレよりも馬力で押し切る要素が強く要求され、直線スピードが発揮できない馬場で行われたレースだったわけです。
つまり、今年の桜花賞は、直線スピードが要求されなかったのですから、オークスで直線スピードが強く要求されれば、桜花賞でスピードを活かせなかった馬(着順の悪かった馬)が巻き返す可能性も高くなると考えることはできないものでしょうか。
なお、今年のオークス出走予定馬で
・桜花賞で勝ち馬から1秒以内の競馬
・33.5秒以内の高速上がりでメンバー中3位以内の脚を使ったことがある馬は、トーセンベニザクラ、サンシャイン、オメガハートランドです。
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