クラス分け再編成を前に、条件戦は各陣営になにかと複雑な思惑があったりするから、年齢のこと(とくに4歳馬)を考慮しなければならないが、ここは4歳馬は2頭だけ。ましてクラス変更に関係する賞金でもない。ストレートな検討でいい。夏場はオープンの短距離戦はどうしても少ない。1400m〜1600mを理想とする馬にとっては、なんとかしたいレースのひとつである。
目下絶好調というにはあと一歩不足の気もするが、それもあって実力の割に人気薄。使いながら上昇カーブを描いているのは間違いない6歳「ナニハトモアレ(父ブラックホーク)」から入りたい。
3〜4歳時はもっと長い距離中心だったが、5歳になってからこのダート1400mへの出走が中心になったこの馬、オープンのダート1400mは5戦して[0-2-0-3]。ただし、着外3回のうちには4着、5着が含まれるから、まったくの凡走はない。とくに差し脚の生きる東京ダート1400mは4戦し、もっとも負けたときでも差は「0秒5」にとどまる。
持ち時計は5走前の霜月Sの1分22秒7(ケイアイテンジンのクビ差2着)。この相手では見劣らないタイムがあるが、快速系というよりは1800m、2000mも平気でこなしていたようにパワーもスタミナも兼備型。あまり速い時計にならない良馬場の、かつ、少々上がりのかかるレースが理想と思える。
内に快速アーリーロブスト(中舘騎手)いて、これに人気のインペリアルマーチ以下が離れずに追走の流れは、ハイペースになる公算が大きい。少なくともダート1400mのここがスローに近い流れになるとは思えず、ナニハトモアレの追っての味がフルに爆発することを期待したい。鞍上は南関東の戸崎圭太騎手。テン乗りだがまったくマイナスはなく、ダート1400mを考えるなら鞍上強化にも近い。前回、霜月S2着の好走が、同じ南関東の御神本騎手だった。
前回の1600万条件を楽勝(1分23秒1)してきた上がり馬スティールパスと、休み明けをひとたたきしたアドマイヤロイヤルが相手本線。最近の成績からナニハトモアレは人気薄必至なので、単複も含め、インペリアルマーチ、タイセイレジェンド、サウンドアクシス、ガンマーバーストに手広く流したい。