先週の安田記念はストロングリターンが優勝。なかなか順調に使えない馬ですが、休み明けを叩かれてグンと筋肉の張りが上昇。正に力通りの勝利でした。パワーの要る馬場はこなせるタイプですし、時計の速い軽い馬場もこなせるタイプ。父シンボリクリスエスのいいところを取ったような馬です。今後も順調に使えれば、この路線の主役を張り続けるでしょう。
ストロングリターン
グランプリボス
グランプリボスは一瞬やったかと思うシーンがありましたが、最後は競り負けての2着。改めて力のあるところを見せました。今期は馬体がいつもより細く映ることが多かったですが、今回は追い切りで矢作師が「闘魂を注入した」と言っていたように、ハードトレーニングの成果で馬体の張り、気合いの乗りもいい感じになっていました。高速馬場で結果を出せたのも大きな収穫ですね。
矢作師曰く「使いながらでないと精神面で仕上げるのが難しい」という難しいタイプですが、どこかでこうやって結果を出してくるので、常に警戒しておく必要があるでしょう。
コスモセンサーはトモの張りが良くなっていましたが、あの流れでくるとは思いませんでした。当日はレースが進むにつ入れて内枠が有利になっていった印象なので、その辺りも起因しているでしょうが、それにしても大健闘だったと思います。
ダノンヨーヨーは大分馬体の張りが良くなっていましたが、これも内枠によるところが大きいでしょう。ガルボは最高のデキだったと思います。現状はこの辺りが限界でしょうが、G2辺りまでなら勝ち負けに持ち込んでくるでしょう。
リアルインパクト
6着に敗れたリアルインパクトは素晴らしい馬体になっていましたし、力を出せる状態でした。しかし、レースでは1000m56.3秒の超ハイペースで追っつけて番手に付け、更に4コーナーでもう潰しに掛かるという残念な騎乗。あれでよく6着まで粘れたと思います。普通にスンナリ5番手くらいで進めていれば勝ち負けできたでしょう。東京では今後も堅実に走るでしょう。
9着のサダムパテックは素晴らしい馬体をしていましたが、意外なまでに伸びませんでした。決して状態は悪くなかったですし、乗り方も良かっただけにこれは良く分かりません。
10着のドナウブルーは牝馬が全く振るわなかった厳しい流れでここまで来れたのは力のある証拠。肉付きなんか、以前とは比べ物にならないくらい良いですし、秋は牝馬同士なら主役を張れるでしょう。
【次走の注目馬】
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リアルインパクト馬は良くなっているし、東京コースなら堅実に走れる。
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ローズキングダム状態はいいし、マイルも問題なし。マイルから2000mくらいで慣らしていったほうが良さそう。次走注目。
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ネクタル馬体は一番良く見えたくらい。まだ絞れる体つきだったし、次走は勝ち負けに持ち込めそう。