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アハルテケS

  • 2012年06月08日(金) 18時00分
 GIシリーズがひとまず終了。関東は次週から完全なローカル開催に入るが、関西エリアでは今年、6月24日の「宝塚記念」まで阪神がつづいたあと、6月30日から7月15日まで夏の中京が8日間開催される。GIIICBC賞、ダート1400mのGIIIプロキオンS(今回のアハルタケSから中3週)、GIII中京記念の3重賞が組まれている。ダート1800mのオープン特別ジュライSもあるから、夏のローカルムードはない。夏の小倉競馬は今年、12日間に短縮されている。

 その関西所属馬が「11頭」も出走してきた。参考レースは、4月29日の東京ダート1600mの「オアシスS」。今回も人気上位の5頭が再対戦する。

1着ナムラタイタン 1分35秒2 58→58.5
2着スタッドジェルラン 35秒8-3身半 56→56
3着アドマイヤロイヤル 35秒8-ハナ 56→56
5着バーディバーディ 35秒8-ハナ、クビ 56→58
11着ボクノタイヨウ 37秒1-7身 56→52

 ナムラタイタンはこのときより0.5kg増だけ。東京ダート1600mは1分35秒0〜2の好時計で[3-0-0-0]。前回の京都の敗因になった、もまれる内枠でもない。攻め馬も引き続き文句なし。評価を下げる理由はほとんどないから、順当だとナムラタイタンの崩れる危険は少ない。この馬自身は、渋って時計が速くなるのも歓迎である。

 ポイントは、スタッドジェルラン、アドマイヤロイヤルの2頭も時計勝負はおそらく望むところ。前回の時計を短縮し、ナムラタイタンとの差をどこまで短縮できるか、逆転の目はあるか、だろう。復活の期待されるバーディバーディは、先着を許した3頭に比べ、ハンデ戦とあっての2kg増は痛い。これは連下まで。

 オアシスSの約3馬身半差だけを考えると逆転は難しそうに思えてしまうが、ナムラタイタンとアドマイヤロイヤルは、昨年11月13日の「武蔵野S」でも対戦している。このときは同じ56kgで、1分35秒2でナムラタイタンが好位から抜け出して勝ち、出遅れた当時4歳のアドマイヤロイヤルは0秒2差の3着だった。半年前のこと。6歳ナムラタイタンは当時より一段とたくましくなっているが、アドマイヤロイヤルもあの当時より大幅にスケールアップしている可能性が高い。前回の1400mでは持ちタイムを0秒9も短縮し、上がり35秒4で一気に伸びていた。

 仕掛けが難しく、早めには先頭に立てない馬だが、ここはナムラタイタンの方がハンデもあって先に抜け出しを図ること必至。これを目標に差す形をとるはずのアドマイヤロイヤルの逆転に期待したい。東京ダート1400〜1600mは[3-2-2-0]。

 時計が速くなるほど、桜花賞馬ラインクラフトの下らしいスピード能力が前面に出てくるはずである。3番手が東京ダート1600m[0-3-0-0]のスタッドジェルラン。以下、やけにこの中間の動きがいいアドマイヤスワット、タマモクリエイト、バーディバーディ、ガンマーバースト。

 3連単。[2、13]-[2、7、13]-[3、7、9、10、14]。ちょっと点数は多いが、20点を買いたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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