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例年通りの函館芝1200m

  • 2012年06月15日(金) 12時00分
 先週の函館芝1200mは、馬券になった馬18頭のうち14頭は3コーナー7番手以内の馬。80%近くを占めたことになります。先週の函館芝1200mは3コーナーでは中段より前の好位に位置することが要求される馬場といえます。

 ただし、逃げ馬の勝利は1頭で連対馬も3頭。前走位置取り別成績を調べても、前走で逃げた馬は1勝のみ。

 一方、2〜5番手に位置した馬は9頭が馬券になり、複勝回収率も108%を記録しています。つまり、今の函館芝1200mは「タメながら前向きには追走できる馬」が有利な馬場、コース傾向なのです。

 この傾向は例年通りです。この時期に行われる、函館SSも、過去5年、逃げて勝った馬はゼロ。ただし、馬券になった馬12頭のうち8頭は3コーナーで5番手以内に位置した馬が馬券になっているからです。

 また、先週連対した12頭のうち半数近くの5頭は父がミスタープロスペクター系。出走比率は20%にも満たないことからも、ダート適性の高い血統馬が走りやすいバイアスも発生していました。

 …という傾向は先週も読んでいたつもりですが、先週の日曜は勝負レースで公開した2レースは本命馬がいずれも惨敗しました。

 2頭ともに前走は1400m以上を使って逃げない競馬をしていた馬。しかし、血統とレース振りから、タメ気味に追走しても1200mで好位を取れる前向きさを持っていることは読めました。まさに、今の函館1200mにぴったり。と判断したのですが、これはとんだ間違いでした。2頭ともに逃げてしまい失速してしまったのです。結果的には、予想以上に前向き過ぎる馬で、先週の函館芝1200mには合いませんでした。

 傾向を読んでいながらハズした以上、傾向を読むこと自体が予想において無駄だと言われても否定はできません。しかし、対抗馬はいずれも複勝300円以上の配当で馬券になっていることを心の拠り所に、今週も先週までの傾向を重視して函館芝1200mに参加するつもりです。

 万が一函館芝1200mがダメでも、待望の福島も開幕しますので、こちらで何とかしたいものです。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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