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函館スプリントS回顧、ロードカナロアの評価下げは禁物

  • 2012年06月19日(火) 18時00分
 函館スプリントSはドリームバレンチノが優勝。3走前の淀短距離S時に、内枠と先行しか上位に来ない馬場で、11番枠から差してきた時にかなりの力を感じていましたが、ロードカナロアを退けての完勝は、完全に本格化したと言えるものでしょう。筋肉の質がやや硬めで、洋芝は合っていますし、この夏の短距離路線、そしてスプリンターズSに向けて主役級の活躍が見込めると思います。

 2着に敗れたロードカナロアは、まだ余裕のある造りでしたが、トモの肉付きが良くなって、更なる成長を感じさせました。ここは落としてしまいましたが、使った次はかなりの上積みが見込めそう。こちらも秋に向けて主役の道を歩んでいくことでしょう。

 3着のビスカヤは正直驚きました。函館が合っている、内々でロス無く運ぶ好騎乗が好走の要因でしょう。このコースや、札幌では警戒が必要でしょう。

 パドトロワは大分上向いていましたが、4着に敗れました。ボリューム感があって洋芝は合っているタイプで、前走までのようなことは無かったですが、本来の競馬はできませんでした。良い時はコトコトして見えるくらいに筋肉にボリュームがあるので、そうなってくれば走れるでしょう。

 エーシンリジルはこの時期になってボリュームが出てきて良くなっていましたが、残念ながら好走できず。フレンチデピュティ産駒だけに洋芝が合うかと思いましたが、結果的には軽い小倉のような芝の方が合うようです。馬自体は良くなっているので、小倉の1200mで期待したいと思います。

 キングレオポルドはこのメンバーに入ると少し落ちる感じでした。ただ、慣れてくれば通用するようになりそうな感じはあります。洋芝は合っていると思います。

 ドラゴンファングは長期の休養明けの割には仕上がっていたと思いますが、やはりまだ本調子ではありませんでした。これを使ってどれだけ変わってくるかに注目です。

【次走の注目馬】
ロードカナロア
成長がうかがえたし、余裕残しを叩いた次走はほぼ確勝。

エーシンリジル
洋芝は合わなかった。馬体は良いので小倉で期待。

ヴィジャイ
パワータイプで洋芝はピッタリ。北海道シリーズで活躍できそう。

エキナシア
プラス14キロの馬体重も、素晴らしいデキ。これなら上のクラスでも好勝負。

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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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