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マイル路線ならGIでも/クイーンSパドック回顧

  • 2012年07月31日(火) 18時00分
 クイーンSは1番人気の3歳馬アイムユアーズが優勝。今回はプラス24キロと大幅に馬体重が増えていましたが、多少余裕はあったものの、太くはありませんでした。レースでは好位から楽々押し切る完勝ぶり。どんなレースでもできるタイプですし、マイル前後の距離ではかなりの能力を持っています。馬体のイメージ的にはヨーロッパの強い牝馬ですね。

 堅実に走るのですが、地味なところがあるので、GIを獲れるかというと微妙な感じでしたが、今回の勝ち方を見るとそれすら意識してしまう感じです。日本では来年のヴィクトリアマイルとか面白そうですね。

 2着のラブフールはゼンノロブロイ産駒らしい、やや硬めでパワーのある筋肉の質。ボリュームもあって、洋芝は非常に合うタイプでしょう。レースでも良く伸びていましたし、今後が楽しみになる内容でした。

 3着のミッドサマーフェアはまだいい時の張りがありませんでしたが、それでも格好をつけました。やはり力のある馬です。タニノギムレット産駒でパワーがあるので洋芝はこなしますが、もっと軽い馬場でもやれるタイプでしょう。秋が楽しみです。

 4着のレインボーダリアは枠順が仇になった感じ。力はつけていますし、条件が揃えば巻き返します。

 5着のオールザットジャズは思ったよりもできていた感じですが、やはりまだ中身が伴っていなかったよう。これを使って良くなりそうですし、牝馬の中距離路線ではいいところまでいくと思います。ただ、あまり軽い馬場は良くないでしょう。

 8着のフミノイマージンは、やや余裕残しの体付き。レースでも詰まって力を出せませんでした。まだまだ衰えはありませんので、次あたりは巻き返してくるでしょう。

 12着のアニメイトバイオは馬体が絞れて良くなっていましたが、レースでは直線でまともに詰まって競馬になりませんでした。いい感じに人気を落としてきてますし、どこかで一発穴を開けると思いますので、気長に狙っていきたい馬です。

【次走の狙い馬】
ダッシャーワン
直線で詰まって完全に脚を余した。次走は勝てる。

アニメイトバイオ
直線で詰まって競馬にならず。力はあるので、巻き返しを期待。

メタギャラクシー
軽い馬場向きで、脚抜きの良い馬場になればチャンス。能力は高い。

カイシュウタビビト
好馬体。もう少し時計が掛かる馬場かダートなら。

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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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