スマートフォン版へ

netkeiba

重賞3着以内の休み明け記録更新なるか?/札幌記念

  • 2012年08月14日(火) 12時00分
 札幌記念にロジユニヴァースが登録して話題になっている。

 出走して話題ではなく登録しただけで話題になってしまうところが同馬の休養の長さを物語っているが、ともあれダービー馬の復帰を祝し、日曜まで順調に事が進むことを祈りたい。

 さて、その復帰を記念して、今回は馬券上のヒントというよりも休み明けにまつわる記録を御紹介したい。

 まず、皆さんが興味あるのはどの程度の休み明けまで馬券に絡むチャンスがあるのか? ということだろう。

 平成以降の平地重賞を対象にした場合、最も長い休み明けで馬券に絡んだケースは、私が調べた範囲では2001年関屋記念2着のクリスザブレイヴ(中74週)である。以下、2010年スワンS3着ジョーカプチーノ(中73週)、1999年クイーンS2着マイネレジーナ(中60週)、1999年関屋記念2着ブラックホーク(中59週)と続く。

 優勝したケースの最長はブラックホークに続く3着以内記録の5位でもある、1996年中山記念優勝のサクラローレル(中54週)。それに次ぐのが1993年有馬記念優勝のトウカイテイオー(中51週)だ。

 1年以上のブランクをはねかえして中央の平地重賞で3着以内した馬は平成以降の四半世紀近くで以上の6頭しかいない。ロジユニヴァースが仮に3着だったとしても、クリスザブレイヴを大きく上回る偉業となる。

 ところでロジユニヴァースといえば、これまで20キロ以上の馬体増での出走を3回経験している馬。前走がプラス22キロでの出走だったので今回は大幅増の余地は少ないと思うが、逆にマイナスの余地はある。

 そこで、同じく平成以降の中央平地重賞で大きな馬体増減を乗り越え馬券に絡んだ馬を見てみると、増えたほうはプラス38キロで先述したジョーカプチーノと、2002年札幌記念優勝のテイエムオーシャンが最高記録だ。(1987年まで遡ると、京成杯でマイネルダビテがプラス46キロで2着している)。

 減っていたほうは、1991年京王杯AH優勝のバリエンテーでマイナス26キロ。ロジユニヴァースはそもそもこれ以上の増減にならない可能性のほうが高いが、一方で大幅馬体増減はどの馬にも常に可能性がある話。もし重賞にこれ以上の増減の馬が出ていたら記録を意識して見る楽しみが生まれる。


須田鷹雄新刊
「投票データから分かった! WIN5の鋭い買い方」が発売中!
 WIN5を1か月で3回の的中実績を持つ須田鷹雄氏が、JRAが持つWIN5投票データをもとに構築した「須田メソッド」を完全公開!

 同書制作中、完成直前にもWIN5を的中させるなど門外不出の攻略本で目指すは2億円!?この機会に是非ご活用ください。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング