関屋記念は1番人気のドナウブルーが力通りの快勝。休み明けでもきっちり仕上がっていましたし、前が止まらない馬場だったので、スタートの良さも生かせました。時計が速くて軽い質の馬場も合いました。完全に軌道に乗りましたし、秋が楽しみな馬です。ただ、マイルへの適性がかなり高いので、路線の選択は難しくなると思います。
2着のエーシンリターンズは前走よりもマイナス8キロの馬体重で出走。前走が大幅に増えていただけに、今回くらいがいい感じでした。前走の中京では前につけるタイプが壊滅的に不利でしたが、今回は逆にこういったタイプが有利な馬場で、持ち味をフルに発揮できたと思います。適性的には今回のように前が有利で質の軽い馬場が合っているでしょう。また、長い直線のコースでスローの瞬発力勝負も合っています。
3着のスピリタスはいつも冬場に冬毛が目立つタイプで、今の暑い時期が合っていると思います。速い上がりのレースは合っているので、差し脚質でも今回の馬場は合っていました。直線で内を突けたのも大きいですね。体型的に1200mでも良さそうなタイプなので、その条件での走りも一度見てみたい感じです。
4着のマイネイサベルは軽い芝のマイルから中距離くらいがベスト。また、今の時期も合っているようです。いつも細く見せるくらいの馬ですが、これは体型なのでデキを判断する時はトモの張り具合に注目するといいでしょう。
5着のゴールスキーは体に厚みが出て素晴らしいデキでした。復調したと言ってもいいと思います。ただ、折り合いが難しいタイプなので、今回のようにさげ過ぎてしまうリスクはあります。ですから、馬場の状態しだいというところはありますが、一昨年のマイルCSで上位争いを演じたように、外が伸びる馬場で枠順が悪くなければ、強い相手でも好走できる要素は持っています。
6着のスマイルジャックはデキも良かったですし、馬場も合っていましたが、位置取りが悪すぎた感じで。直線で通った場所を考えても良く走った方だと思います。条件次第では次も怖い存在です。
9着のアスカトップレディはいい感じのデキでしたが、スムーズなレースができませんでした。これも力がある馬なので、近走の巻き返しに注意です。14着のメイショウカンパクは、馬体自体悪くなかったので2000mくらいのレースで変わってきそうです。
大敗してしまったエアラフォンは、14キロ増の馬体重で、結果的に緩かったという感じです。切れを生かすタイプなので、もっとギリギリまで絞らないときついようです。
【次走の注目馬】
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ゴールスキーいい頃の感じに戻っているので、もっと外が伸びる馬場なら巻き返す。
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メイショウカンパク新潟はやはり合う印象。新潟記念あたりに出られれば警戒が必要。
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クリビツテンギョ終いの脚は目立っていたし、差しの決まる馬場なら勝ち負け。
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サトノラミア今回はまだ太かったし、馬場もこの馬にとっては軽かった。絞れてもう少し時計が掛かる馬場ならほぼ確勝。1200mは合っている。