札幌のG3「エルムS」は要注目の一戦だが、ローマンレジェンド、エスポワールシチー、サイレントメロディの人気の上位陣は非常に強力。夏のローカルも終盤、そういう馬券を買っている場合ではない気がするので、フルゲートのこちらに挑戦。
ひと息入れて立て直してきた牝馬アンシェルブルー(父マンハッタンカフェ)から入りたい。2走前の「阪神牝馬S」でも大いに期待したが、17頭立ての時計勝負の一戦なのにゲートを気にして出負け。仕方なく直線は苦しい最内に入れて伸びたが、11着に終わってしまった。ただし、差は0秒6だけ。スムーズなレースとは遠かっただけに、力及ばず…の印象はなかった。
前回の1200mは自己最高タイの1分07秒4で乗り切って0秒3差の4着だが、快速スプリンターというほどではないから、これはやむを得ない。立て直してきた今回の芝1400mは、距離ベストに加え、当日輸送なし。初コースとはいえ東京や旧中京のレース内容から、限りなく平坦にコース。すべて大歓迎と思える。
この1400mでは、東京で1600万下の勝った際が好位抜け出しの1分20秒8。上がりは33秒8。今春は出負けしたが、昨春の「阪神牝馬S」は1分20秒5で乗り切り、カレンチャンの0秒1差2着。昨秋のパラダイスS1400m(東京)はトライアンフマーチの0秒1差2着で、上がりは32秒6。
好位につけて一瞬の脚を生かしたいタイプなので、新潟コース向きが予測されるうえ、ここは1400mのわりには飛ばす快速系は少ない。理想の好位のイン追走が望める。
ファミリーは、エルコンドルパサーや、ジェイドロバリーが代表するラフショッド系のスペシャルから発展する一族。この分枝、平坦血統でもある。もちろん成長力はある。
好仕上がりのレオアクティブ(父アドマイヤムーン)は、1400mベストに加え、3歳馬だから53kg。これは大きい。放牧先でザセキして出走予定はのびたが、綜合力で上回る5歳レオプライム(父サクラバクシンオー)、1分20秒0のある1400mなら見直したいオウケンサクラ。この3頭が本線。
以下、復調中のサンディエゴシチー、サワノパンサー、快速ファイアーフロート、動きの良かったウインドジャズまで手を広げたい。