キーランドCはパドトロワが優勝。筋肉の量と張りが抜群で、まさにハチ切れんばかりの馬体。この時期に良績のある馬だけあって、素晴らしい状態でした。洋芝適性も非常に高く、内枠有利の馬場で2番枠。脚質も先行脚質で、勝てる条件が揃い切っていたという感じです。次走はスプリンターズSでしょうが、枠順などの条件次第では当然チャンスは十分にあると思います。
2着のダッシャーゴーゴーはコースで調教してきた影響か、いつもよりもスッキリとした馬体。せり出してくるような筋肉の張りはありませんでしたが、状態としては悪くなかったと思います。これで坂路で乗り込んで体を造っていれば、いい感じの体付きになると思います。決してベストではない状態だったと思いますが、勝ちに等しい内容でしたし、本番では逆転も十分あります。
3着のテイエムオオタカはトモの張りやボリュームが増して、完成された体付きになってきました。それが今の安定感に繋がっていると思います。いつも手応えが悪く見える馬ですが、終いまできっちりと脚を使います。これだけ良くなってくれば、重賞で勝ち負けする日もそう遠くはないと思います。
4着のシュプリームギフトは以前に比べると大分体付きがしっかりしてきました。もともとはマイルくらいで良さそうな馬でしたが、今はスプリントでいい感じの体付きになっています。ディープインパクト産駒なので、もう少し軽い芝の方が合うタイプだと思います。
5着のスプリングサンダーは、さらにトモの張りが良くなっていました。これも今が充実期という感じです。今の内枠・先行馬が圧倒的に有利な札幌の芝コースで、まずは消しの対象となるような7枠の差し馬が掲示板まで乗ってきただけでもかなりの内容だと思います。一線級相手でもやれる力は付けているので、スプリンターズSに出てきても一発の可能性は十分にあります。
6着のキングレオポルドは馬体が良く映りましたし、内目の枠を引けたこともあって期待しましたが、結果は出せず。ちょっとこのクラスでは荷が重いかも知れません。
7着のドリームバレンチノは調教の時から動きが硬く感じていましたが、パドックでもいつもの張りがなく、返し馬の動きも硬く映りました。外枠の差し馬という致命的な不利もあって、6着に敗退。それでもこのデキでこの着順なら上等でしょう。立て直せれば、一線級相手でも戦える馬です。
8着のビウイッチアスは素晴らしいデキでしたが、大外枠が痛かったです。内枠なら勝ち負けに持ち込めたのではないかと思います。
このレースでは、外枠の不利で凡走してしまった馬が何頭かいるので、それらの馬の次走には注目しておいた方が良いと思います。
【次走の注目馬】
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スプリングサンダー外枠の差しは不利が大きい。フラットな条件ならGIでも期待したい。
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ビウイッチアス良い感じに筋肉が付いて、このクラスでも見劣りしなかった。次走フラットな条件なら。
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チェリービスティー外枠で大きな不利。次走フラットな条件なら力上位。
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メイショウナナボシトモが良くなっていた。今回は競馬にならずも、近々一発ありそう。