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テイエムイナズマ、大崩なさそう/デイリー杯2歳Sパドック回顧

  • 2012年10月09日(火) 18時00分
 先週土曜日に行われたデイリー杯2歳Sはテイエムイナズマが優勝。サンデーサイレンス系のブラックタイド産駒で、状態はある程度筋肉がしっかりと付いていながら、脚の骨が細めで手先が軽いのが特徴。ツナギもある程度長さがあって柔らか味もありました。

 後方から道中で動いて先頭に立ち、馬場の真ん中どころを通って押し切るという内容でした。この日の京都の芝は、内回りは差しが決まるものの、外回りはペースが落ち付きやすいせいもあって前残り傾向。軽い質でもあって、テイエムイナズマには合っていた感じです。大物感という点ではあまりないですが、自分の力分はきっちりと走れる馬で、大崩れはあまりしないタイプでしょう。距離は2000m前後が良さそうです。

 2着のクラウンレガーロはコンパクトにまとまった馬。距離は1200m〜マイルくらいが合いそうです。こちらも大物感はありませんが、成績が示す通り大崩れはあまりないタイプでしょう。

 3着のマイネルエテルネルは距離が長かったと思いますが、枠順が良くてロスの無い競馬ができ、マイルをこなせた感じです。本質的には1200mが合っていると思います。

 コレクターアイテムはパドックでずっと内目を通っていたようにのんびりとしたタイプ。トモもまだついてきていませんでしたし、まだまだ成長途上という感じ。それであれだけ脚が使えたのは収穫だったと思います。もう少し絞れてピリッとしてくれば変わってくるでしょう。

 カオスモスは筋肉の張りが良くてボリューム感のある馬。父マイネルラヴよりは母父のファルブラヴの影響が強い感じです。ただ、筋肉の質はファルブラヴにしては強いと思います。1400m位がベストで、それくらいの条件ならもっとやれるでしょう。

 タイセイドリームは思ったよりも仕上がっていましたが、まだ幼いところがあって力を出し切れていない感じです。

 サウンドアリーナはびっしりと仕上がっていたのでもっとやれるかと思いましたが、後発を切りながらも抑えて後方まで下げ、いいところを出せませんでした。気性面で課題はありますね。

 注目していたメイケイペガスターは悪いところが出て全く競馬になりませんでした。体はまだ緩いですが、前走よりは大分締まっていましたし、ツナギの柔軟性も素晴らしかったです。こんな馬ではありませんし、今後の巻き返しに注目したいと思います。春にはG1に行ける馬だと思います。

【次走の注目馬】
メイケイペガスター
今回は力を出せず。内枠の方が良さそう。

カオスモス
1400mがベスト。

フィールドポップ
馬体、動き共に良い。これでペース慣れすれば通じる。

クラシカルノヴァ
動きはさすが。今回は斤量が響いた。

マストハブ
前が残る馬場でこの馬には合わなかった。差しが決まる馬場なら。

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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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