まずは先週も触れたディアマイベイビーの動向から。「岩田は牝馬路線でサンブルエミューズ(加藤征)に乗るんじゃないか」(松田博調教師)ということで、GIIIファンタジーS(11月10日=京都芝外1400メートル)での鞍上が宙に浮いていたが、短期免許で来日予定のルメールに決まった。
「馬へのあたりがきつい騎手では合いそうにない。デムーロなどもいるが、外国人なら誰でもいいというわけではないからな。いい騎手が空いていて良かった」とは松田博調教師。本番の阪神JFにつなげるためには賞金加算が絶対条件。新コンビのパフォーマンスに注目してほしい。
今年はファンタジーSに加え、新設されたアルテミスS(11月3日=東京芝1600メートル)もあるため、例年以上に牝馬の動きが目立っているように思える。このアルテミスSに参戦を決めたのが14日に京都芝内1600メートル未勝利戦を勝ち上がったウインプリメーラ(大久保龍)。
デビュー戦(阪神芝外1600メートル)2着時は前向きさを欠いて追走に苦労していたが、前走では一転してハナへ。素質馬エーシンマックス(牡・西園)の追撃を余裕を持って振り切ってみせた。勝ち時計は1分34秒9。競馬場が違うとはいえ、一気にタイムを2秒4も詰めるのは並大抵の馬ではできないことだ。
「フワフワしていたが、最後に2着馬が来てくれてもう一度伸びた。なかなか奥がありそう。この馬で阪神JFに行けるといいね」と大久保龍調教師もそのセンスの良さを絶賛する。ただアルテミスSで騎乗予定だった柴田大が骨折。ディアマイベイビーとは違う形で鞍上が宙に浮くことに…。この素質馬を射止める幸運な男は誰になるのか。
一方、牝馬戦線で忘れてならないのはGIII函館2歳Sの覇者ストークアンドレイ(山内)。復帰予定のファンタジーSに向け、すでに栗東で元気に調教が行われている。
「真っ白だし、顔もいいし…かわいい馬ですよね」と某キュウ舎関係者をとりこにした(?)ようにアイドル性も兼ね備えるが、ひと夏越したことで「もともと丸みのあったトモがプリッとなってね。本当にほれぼれするよ」(上籠助手)とさらなるパワーアップにも成功したよう。
「デビューした中ではユタカ(武豊)の乗ったスイートメドゥーサ(松元)が怖い」と語っていた上籠助手だったが、そのスイートは13日のりんどう賞で外に逃避して落馬。調教再審査のためファンタジーSはおろか、阪神JF出走も微妙な情勢。「追い風が吹いてきたね」(同)というストークアンドレイがこのまま風に乗って2歳女王の座を手にするのか。まずは次開催の東西の牝馬重賞が待ち遠しい。
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