ジャパンCダートの前哨戦・みやこSはダントツの1番人気に支持されたローマンレジェンドが優勝。直線で進路が狭くなる危ない場面もありましたが、そこは間を割れる岩田ジョッキー。キッチリと抜け出してきました。馬体は写真ほどのボリューム感はありませんでしたが、腰の安定感が良くなり、シルエットもスペシャルウィーク産駒らしさが出てスッキリしてきました。いろいろな形で競馬ができますし、本番でも好勝負は必至です。
2着のニホンピロアワーズはホワイトマズル産駒らしいボリューム感のある好馬体。それでいて素軽さを感じさせるデキでした。去年よりも確実に馬がしっかりしてきていますし、これも本番で期待できる1頭だと思います。
3着のホッコータルマエは写真ほど良く見えませんでしたが、トモのボリューム感が増して良くなっていました。この相手でこれだけやれれば上出来です。
4着のタガノロックオンは、この馬らしいボリューム感のある馬体で、人気はありませんでしたが上位に食い込むことができました。もともとはこれくらいやれる馬ですし、状態は確実に良くなっていますので、引き続き注目が必要でしょう。
グラッツィアも大分良くなってきました。このメンバー相手に差しで5着なら上出来です。相手が弱くなれば勝ち負けです。
6着のグレープブランデーは相変わらず馬体を良く見せますが、見た目ほどは走ってきませんね。返し馬の動きも少し雑でした。こちらは様子見です。
8着のナイスミーチューはこの距離でもズブい感じで、ゲートから追い通しでも前に行けませんでした。府中の2100mなどが合いそうです。もう少し差し馬場になれば1800でももちろん注意が必要です。
ハタノヴァンクールは結果的にまだ緩かった感じです。ただ、形は良かったですし、次走張りが出てくれば世代の頂点を極めた力を見せられるでしょう。今回は条件も合わなかったので、次走がジャパンCダートでも状態次第で買えると思います。
さて、先週の京都では楽しみな馬がデビューしました。須貝尚介厩舎のオツウです。牡馬のハーツクライに見えるくらいの脚長でスケール感たっぷりの馬体。内回りの立ち回りが唯一の不安点でしたが、まったく関係ないレベルの圧勝。あの勝ちっぷりはウオッカを髣髴とさせるくらいのものだったと思います。府中の2400mがピッタリに思える馬体で、来年のクラシックが非常に楽しみです。
【次走の注目馬】
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ハタノヴァンクール 今回はいかにも休み明けの仕上がり。叩いて良くなってきそう。
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ナガラオリオン 以前は緩いところがあったが、馬体・レース運びともに完成されてきた。上でも。
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サンライズメジャー 休み明けで張りがなかったが、動きの良さは見せた。使って張りが出てくれば。
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コパノリチャード まだ余裕残しの馬体も、能力は感じさせた。マイル路線なら重賞クラス。