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ヴィルシーナ陣営が警戒する意外な馬

  • 2012年11月07日(水) 18時00分
 藤沢則厩舎の堀添助手は、今年ヨーロッパへ研修旅行に行った。英国では86年のジャパンカップをジュピターアイランドで勝ったC・ブリテン調教師の話を聞くことができたそうだ。

 ジュピターアイランドだけでなく、92年のJCに1番人気ユーザーフレンドリー(6着)、94年安田記念にサイエダディ(7着)など、数々の管理馬を日本に遠征させ、グランプリボス、ディープブリランテの矢作勢が英国遠征をした際に受け入れ先でもあった日本でもおなじみの名伯楽。そんなベテラントレーナーが、英国馬の日本遠征に関してこんなことを言ったのだという。

「昔はちょっとしたグレードレースの勝ち馬でも日本に行けば大きなレースを勝つことができた。だが、今ではレベルが高くなってかなりの馬じゃないと勝つことができない。それに日本は検疫が厳し過ぎる。この2つが英国馬の日本遠征をためらわせる原因となっている」

 今年、エリザベス女王即位60年記念と銘打って施行されるエリザベス女王杯。秋の国際競走シリーズであるジャパン・オータム・インターナショナル第1戦でもあり、ぜひとも外国馬、特に英国馬の参戦が欲しかったところだが、結果はゼロ。来週(18日)のジャパン・オータム・インターナショナル第2戦マイルCSも外国馬の出走がゼロというのだから、シリーズの看板に偽りありと言われても仕方がない。

 日本馬のレベルアップは別にして検疫の問題は早くから言われてきたこと。なんとかこれを改善しないと真の国際化は実現しないのかもしれない。

 さて“純日本”の戦いとなる今年のエリザベス女王杯。3冠すべて2着の3歳馬ヴィルシーナが大本命になりそうだが、その担当である安田助手が「あの馬は怖い」と警戒する一頭が、実は同じ友道厩舎のラシンティランテだったりする。このあたりの可能性も含めて今週は取材を進めたい。
(栗東の坂路野郎・高岡功)

※本日は『吉田竜作マル秘週報』も更新されております。下部のバックナンバーからご覧ください。
東京スポーツ 今日の紙面
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GIエリザベス女王杯ヴィルシーナ“完熟”追い切り
・ダル不参加表明 侍ジャパンを米トーリ監督が挑発
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・石田純一 子供は理子パパ似

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