待ちに待った東京開催、新しいことは、それだけで楽しい気分にさせてくれます。入場の出足がそれを物語っていて、開幕週の土曜日午前10時の入場人員が前年比の170%なら、日曜日が166%と、いずれも、大変な出足を記録していました。活気がある、正にそれでした。
さて、新しいスタンドに入って、何処を自分の定位置にしたらいいか右往左往が始まります。いつもなら、自分の居場所がはっきりしていて、そこを基点に、行動パターンが出来上がっているのですが、それが決まるまでは、どこか落ち着きがありません。みんながウロウロしているようで。そのうち、それなりにおさまっていくのでしょう。
新生東京競馬場の注目点、それは何と言ってもコースでした。芝の2000mのスタート地点が改良されたことで、レースにどんな影響があるかです。いずれ、スタートの状況から考えれば、第2角で90度左でカーブするのですから、外枠の不利は解消される筈はありません。真直ぐ走ってゆるやかにカーブしていくので、以前よりは走りやすくなった程度と考えるべきでしょう。フローラSで人気の外枠3頭が苦戦したのは偶然だったのか、ふと頭をよぎりました。
直線が26mも長くなったこと、この影響は展開によってゴール前の攻防に変化を生じるということになったようです。坂を上り切ってから300mも直線があるので、少しでも展開が速かったときには、ゴール寸前での逆転が見られます。逆の場合は、この直線部分で先行馬が残した脚を十二分に出し切ることにつながり、追走馬が苦しくなります。その辺りの見極めが面白い点でしょう。
それから、ダートの砂厚を1cm厚くしたことで、パワーが必要とされ、タイムがかかる状況になった点は見逃がせません。これは従来とは大きな変化です。その為の対策、早く考えておきたいところですね。