◆エリザベス女王杯
レインボーダリアが制覇
強さを見せたヴィルシーナ
エリザベス女王杯はレインボーダリアが優勝しました。パドックではトモの張りが良く、ボリューム・筋肉の質ともにブライアンズタイム産駒らしいプリッとした感じでいいデキでした。レースでは柔軟性に富んだ走りで、いつもよりフットワークが大きく見えました。昨年も好走しているように好走要素はありましたが、個人的には評価できていませんでした。
2着のヴィルシーナはいつも通りという馬体。外から被せられたり、厳しい展開で手応えはあまり良くありませんでしたが、それでも2着をキープするのですからやはり高い能力を持っています。今後はどこを使うかわかりませんが、本質的には2000m位がピッタリでしょう。
3着のピクシープリンセスはここに入っても見劣りしない馬体になっていました。レースでもいい脚を使い、差し切るくらいの勢いで伸びてきました。来年が楽しみな1頭です。
11着に敗れたフミノイマージンは筋肉の張りが良く、素晴らしい馬体に仕上がっていましたが、返し馬ではトモを滑らせるような走り。馬場が合わなかったことが敗因でしょう。良馬場ならもちろん巻き返す能力を持っています。
◆ファンタジーS
サウンドアリーナ、次走も期待
距離が不足か、ローブティサージュ
勝ったサウンドリアーナは前走から引き続き素晴らしい筋肉の張り。ネックは気性面でしたが1400mへの距離短縮と、今回は無理に抑えなかったので先行して強い競馬を見せました。ただ掛かる馬ですし、体型面からもマイルより1400mのほうがいいことは確かでしょう。
2着のローブティサージュは逆に距離が足りませんでした。すらっとした中距離体型ですし、最低マイルはほしいところです。後肢のツナギの弾きが非常に良くて、それがあのバネに繋がっています。叩いたことで筋肉ももっと張ってくるでしょうし、次走はさらなるパフォーマンスが見られそうです。
9着に敗れたディアマイベイビーは出遅れ、引っ掛かりと、まったく能力を出せませんでした。こんな馬ではないので、次走の巻き返しに期待です。距離は1400mがベストだと思います。
【次走の注目馬】
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ディアマイベイビー 筋肉の張りが良くなって、大分良くなっていた。次走、1400m前後の距離なら。
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ローブティサージュ 今回は距離不足。マイル以上なら世代トップクラス。
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プリンセスジャック まだ筋肉の張りが甘かった。叩かれた次走はもっとやれる。
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ラシンティランテ 4角までの手応えはヴィルシーナ以上だった。良くなっているし、マイルくらいならもっとやれる。