勝ち馬サダムパテック
マイルCSはサダムパテックが優勝。前日の馬場ニュースでも書きましたが、この日の馬場は外枠の差し馬が不利で、内枠がまずまず有利という馬場傾向。雨の影響はありましたが、サンデーサイレンス系の切れも生きる特殊な馬場状態でした。
サダムパテックはデキも上向いていましたが、この恩恵はフルに受けられたと思います。すべての条件が揃った感じですね。マイラーとしてちゃんと実力もある馬ですし、今後もマイル路線では安定した走りを見せてくれると思います。
2着のグランプリボスはこの馬特有の筋肉の柔らかさを見せ、更に力強さもあって良い仕上がりでした。馬は一枚格上でした。レースではこれから伸びる時に斜め前からぶつけられる致命的な不利。それでもあれだけ差を詰めるのですから本当にもったいない競馬になりました。普通なら完全に抜け出したでしょう。地力の高さは見せましたし、次走の香港は期待できそうです。
2着のグランプリボス
"3着は牝馬ドナウブルー
3着のドナウブルーは以前は細くなりがちな馬でしたが、今はだいぶんどっしりとした体付きになってきました。今回もトモの張りが良く、良い状態でした。レースでは外枠の差し馬が不利だったにもかかわらず、良く差を詰めました。真ん中がゴチャついていたので、かなり外まで持って行ったのも良かったのでしょう。牝馬同士なら来年は主役級の活躍を見せそうです。
4着のシルポートは調教から素晴らしい動きを見せていましたが、パドックでも素晴らしい張りで、今まで見たシルポートの中では一番に見えました。ゆったりしたペースだったということもありますが、この相手によく頑張ったと思います。
6着のダノンシャークはコロンとした体型で、弾力抜群のゴム毬のような馬体。この馬なりにデキは良かったですし、直線の不利が無ければもう少し上に来たと思います。
7着のサンカルロはパドックで外目を回って素晴らしい気配でしたが、京都の芝はこの馬にとっては切れを要求され過ぎます。得意の阪神カップに向けて視界良好でしょう。
8着のストロングリターンはこの馬なりに良いデキでした。ただ、馬場が合っていなかった感じです。東京での巻き返しに期待です。
9着のコスモセンサーは結果的に少し太かったかもしれません。絶好の展開をモノにすることができませんでした。瞬発力勝負になったことも敗因の一つでしょう。
10着のアイムユアーズは素晴らしいデキでしたが、枠順と脚質が不利でした。条件が揃えばここでも通用します。
11着のマルセリーナも良いデキでした。次は阪神カップあたりかと思いますが、上位争いが可能です。
12着のファイナルフォームは思ったよりも良い馬でした。馬格がありながら柔軟でしなやかな筋肉を持っていて素材は一級品です。レースでは凄い手応えで直線に向きながら、致命的な不利を受けました。あれさえなければ突き抜けるくらいの手応えだっただけにもったいないです。今回のレースではグランプリボスとこの馬の資質が一歩リードしているように思えました。
【次走の注目馬】
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アイムユアーズマイルまでなら古馬相手でも通用。1400mがベスト。
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マルセリーナ良いころの感じに戻っている。次走は巻き返せる。
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ファイナルフォームG1級の能力は持っている。距離も2000mくらいは問題なくこなせる。
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スズカアルファだいぶん競馬を覚えてきた。阪神なら更に。