今週の朝日杯FSに、有力馬の1頭としてコディーノが出走する。
コディーノはデビューから1800m戦を3回使われ、マイル以下の距離に出走したことはない。そこで気になるのが、そういう馬は過去にどれくらいいて、どんな成績を残してきたかだ。
JRA-VANデータが存在する1986年以降の過去26回を振り返ってみよう。出走のべ頭数は357頭。そのうち、芝ダートを問わず1600m以下のレースに出走した経験が無かった馬は13頭だ。
その該当頭数の少なさにはちょっと驚いた。実はこの原稿を書きつつも、検索ミスをしているのではないかと恐れているくらいである。しかし、考えてみれば昔は1800m以上の新馬が少なかったし、1800m以上ばかりを使われてきた馬はラジオNIKKEI賞に向かうことが多いわけだから、こんなものといえばこんなものかもしれない。
そして、この13頭の成績はというと[3-1-0-9]。バブルガムフェロー、フサイチリシャール、ローズキングダムが勝ち、タガノテイオーが2着。タガノテイオーも故障がなければもっと際どかっただろう。
実はこの4頭はすべて1、2番人気だった馬で、他に1、2番人気だった馬はいない。着度数が[3-1-0-9]ということは、1、2番人気になった馬はすべて連対し、3番人気以下だった馬は1頭も馬券に絡んでいないということだ。
3番人気は3頭いて、リフトザウイングスが5着、フライングアップルが4着、ユーワベティが9着。ユーワベティは昭和にさかのぼる馬だから横におくと、3番人気馬2頭も掲示板レベルはキープしているわけであり、上位人気に推されればそれなりの競馬はできると解釈できる。
コディーノはもちろん人気になる馬。この初距離は不安というよりはむしろ強調材料となる。