調教師が所属騎手で競馬を使おうと思ったら、オーナーサイドから横やりが入って「外国人騎手に替えてくれ」。こんな話は今の時代、日常茶飯事。走る馬であればあるほど、こうしたドライな指令が飛ぶ可能性は高くなるし、そこまで期待していない馬でもリーディング上位騎手が乗れるとあれば即交代…これが今の“トレンド”だ。
ところが先日、これとは全く逆パターンの事例に遭遇した。朝日杯FSに登録している友道厩舎のドコフクカゼだ。もちの木賞を竹之下(普段から多数依頼)で勝ってここに登録したわけだが、なんとこの馬に内田博、ムーアの関係者から「乗せてもらえないか」と打診があった。いったん、返事を保留してオーナーに電話でお伺いした友道調教師。返ってきた答えは「竹之下のままでいい」。近くでこのやりとりを聞いていた橋口調教師を含む我々一同「いい話だわ」とほっこりした次第。
これまでダートでしか走っていない馬で、初芝がいきなりG?。過度な期待ができないのは確かだが…。ムーア、内田博という大きな誘惑に傾かず、竹之下の“連投”を決めたところに爽快感がある。
「昔、武豊が馬主のパーティーに竹之下を連れていった時に、国分純オーナーと知り合ったのが縁で、すごくお世話になっている。今年、竹之下が勝ったのもほとんど国分オーナーの馬じゃないかな(5勝中3勝が国分オーナーの馬)」とは友道師。
このドコフクカゼ、交流GI全日本2歳優駿(19日=川崎ダ1600メートル)にも登録しており、10日時点で補欠1番手なのだが、もしこちらに入ったとしても(というかこちらが本線)竹之下で参戦するという。先日のJCダートを勝ったニホンピロアワーズ=酒井ではないが、こうした“絆の深い人馬”が活躍すると競馬はより楽しくなる。
(栗東の坂路野郎・高岡功)
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