天皇賞に続き、NHKマイルCも波乱となったこの春、軸足のしっかりしないレースの難しさを感じます。自分なりのセオリーを持たない弱さ、それを思い知らされているのですが、実は、馬券はあと一歩でした。
天皇賞は、ダイタクバートラムを信じすぎてヒシミラクル、サンライズジェガーを買いながら馬単をはずし、3連複は、ダイタクとツルマルボーイの2頭を軸にしたためあと一歩のところで取り逃がして、口惜しいゴール前でした。せめて三つ巴ないしは4頭ボックスにしておけばと悔やんでいます。
NHKマイルCは、実は狙った馬は3着のマイネルモルゲンでした。ウインクリューガー、ユートピアも含めて、馬単、3連複を買っていたので、2着エイシンツルギザンさえ入れておけば、大当たりだったのです。こちらは、ニュージーランドTの勝ち馬を信じなかったのがいけませんでした。
終ってみれば、マイルの重賞勝ち馬の1着と2着、そうかと思うしかありません。
ところで、NHKマイルCは、思いもよらない平凡なタイムでした。直前に雨が降ってその影響かとも考えられますが、昔から、雨の降り始めは荒れると言われてきました。
車でも、雨が降り始めた頃はスリップして走りにくいように、芝生が濡れ始めた頃は滑って走りにくく、馬場発表とはうらはらに時計がかかってしまうことがあるからです。
従って、前へ前へと行ったものが有利で、追い掛けるもの、多くの有力馬は比較的構えてレースをするのでこちらの立場にあるのですが、その守りにまわるものが末脚を伸ばせずに敗れてしまうのです。良馬場だからといっていつもの戦い方では駄目という結末、それを見せつけられたということでした。
卓上の計算では成り立たないのが競馬、生きものが自然の中で走るのですから、人智の及びもつかないことが起きても不思議はありません。