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頭まで突き抜けるとは…/朝日杯FSパドック回顧

  • 2012年12月18日(火) 18時00分
 朝日杯フューチュリティSはロゴタイプが優勝。週中の写真を見るとかなり良くなっているのは感じていましたが、当日はまだ後肢が甘く感じてしまいました。それにしてもこのメンバーで頭まで突き抜けるとは。成長力がありますし、府中でも中山でも勝てたように、馬場やコースに対する対応力もあります。個人的に意外な勝利でしたが当然フロックではなく、今後も注目が必要でしょう。

 2着のコディーノは身体こそしっかりできていましたが、精神面がいつもと違った感じです。特に馬場入りの際に首を上下に大きく振って、煩い仕草を見せていました。返し馬でもいつもより掛かり気味でした。
能力は間違いなく高いモノを持っていますし、今後の巻き返しに期待です。距離は2000m前後が良いでしょう。

 3着のゴットフリートは薄手ながらも必要なところに筋肉の付いた、無駄のない馬体でした。これも勝ち馬と同じローエングリン産駒。まだ良化の余地はかなり残っていて、これから先もっと良くなるでしょう。馬場はもっと軽くても大丈夫です。

 4着のフラムドグロワールはダイワメジャー産駒らしいがっちりとした馬体。もっと実が入ってくれば、良いマイラーになりそうです。

 5着のティーハーフはこの馬なりに素晴らしいデキでした。距離はもたなくも無いですが、短い方がよりキレを生かせるでしょう。

 8着のエーシントップはツナギが長めで、トモの発達がこの時期の2歳馬とは思えないものでした。体型的にはマイラーですが、現状はスピードが勝ち過ぎているので、1400が合いそうです。馬体は一番よく見えました。

 ネオウィズタムは馬体こそ良くなっていましたが、精神面の幼さを出してしまいました。途中から制御が利いていませんでした。この辺りが解消すればもっと走ってきそうです。


【次走の注目馬】
エーシントップ
能力の高さはかなりのモノ。距離短縮なら。

ティーハーフ
良くなっているし、距離短縮なら。

サマーソング
身体の使い方が大きくなっている。京都なら。

ピクシープリンセス
今回は馬場もペースも合わなかった。京都なら。

【コラム下単行本紹介】
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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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