担当編集(以下、編)　今週は特別企画番外編です。いつものように、特別企画の解説と前日予想を振り返って、M的な作戦がどうやって馬券に反映されていくのか、教えてください！　先週の中山金杯では、出走した人気馬のほとんどを解説していましたよね？　で、予想はどうなりました？

今井(以下、今)　前日予想で本命にしたのは、タッチミーノットだったんだ。予想で上位に挙げた6頭中5頭が、人気薄のドリームセーリング含めて5着以内を独占したから、だいたい予定通りだったね。

編　新年早々、いきなり当たりじゃないですか。わたしはダイワマッジョーレを本命にしちゃいましたよ。

今　ええ？　だって、今回はストレスあるから「前回が100％なら今回は80％の力しか出ない」って話したのに。

編　ぐぐっ…。いや〜、緩めの流れの内目の枠がいいっていうお話だったんで、5枠なうえに流れも緩そうでしたから…。

今　「かなり緩いほうがいい」という話だったけど、そこまで緩くなりそうにないし、今回のメンバーで「80％の力で勝ちきれるか」となると不安だから、僕は相手の1頭にしておいたよ。

編　実はほかにいい馬がいなかったので、仕方なく…。

今　まぁ、確かにあんまりいいのはいなかったよね(笑)。人気馬のマイナスポイントが、どうレースで出るかみたいな話を中心にしているから、どの人気馬も危なく思えちゃったのは仕方ないかも。でも80％の力で、超スローでもない流れで、やや外目の10番でと、僕の話した好走条件が少しずつ悪い方向に向かっている状況の人気馬だから、本命はまずかったと思うよ(笑)。

編　そうですか…。ところで、今井さんは、なぜタッチミーノットを本命に？

今　この馬はダンスインザダーク産駒で飽きやすいから、休み明けはフレッシュで向くという話をしたろう？　あと、精神コントロールが難しいから、内目がベターって話も。それで枠を確認したら…。

編　3枠6番でした。

今　そうそう。だから、その枠だけ見ても、少なくともダイワマッジョーレには先着するんじゃないかと思って。それに、ある程度速い流れを想定してたけど、極端に速くなることもなさそうだから「緩めの流れ向き」の解説も大幅マイナスではない。唯一のネックだった斤量も、ある程度はペースアップして上がりが掛かってくれたら、それはそれで影響が出にくいぶん悪くないしね。あと他の有力馬に差し馬が多かったから、解説したほかの有力馬に対して「4角でアドバンテージを取る」乗り方もピッタリ嵌まりそうだったし。

編　言われてみればそうですね。で、対抗は？

今　コスモオオゾラにしたよ。「馬体重が絞れていれば」って条件付だけどね。

編　すいません！　それは文字数入り切らなかったのでカットしちゃいました。そうですね。前走は太めが凡走の要因で、調整不十分という解説でした。でも、良かった(笑)。当日はさらに6キロ増えてきたので、来ませんでした。話をカットしていても、これなら怒られないかな(汗)？

今　あの馬体重では切り捨て決定だったよね。馬体重でいくらでも当日馬券は絞れるんだよ。だから馬体重の解説はよく注意して聞くように！

編　ええ、ええ。それはいつも注意していただいているので、大丈夫ですよ。2着は、アドマイヤタイシでした。まだ人気薄だった福島記念で今井さんが本命にした馬ですよね？　私、あんまり評価しなかったんです…。

今　そうだね。今回は人気ならあんまり買いたくない馬だったな。ストレスあるしね。だから僕も押さえで相手の1頭の評価。それが妥当だったんじゃないかな。ただ、上がりを見てみて。
編　35.0秒…あっ、ピッタリじゃないですか！　見解で今井さんが解説した、「上がり35秒で間に合う流れがベスト」って話。気味が悪いように、まったくその通り、ジャスト35秒でした。

今　そうだね。これが少しでも狂っていたら、今回は3〜4着だったよ。馬場が意外にも高速化のほうへ回復しなかったから、スローなんだけど上がりが掛かったから、ちょうど良かった。ただし、もしこの流れで差しに回っていると、速い上がりが出ないと間に合わなくなって苦しかった。

　本来、今回は差しに回る位置取りがベストなんだけど、この緩い流れなら前に行かないとアドマイヤタイシは来ない。しかもスローだから、前に行っても消耗しないしね。上がりの掛かる馬場でスローの流れの中前に行くというのは、今回に関しては結果論だけどかなりピンポイントの回答になったわけだ。さすがは外国人騎手だよね。僕がした読みの上をいって、それしかない回答を一発で出したんだから。

編　たしかに、そうですね。さて、次は京都金杯です！

今　これは予想の2番手、3番手で1〜2着だった。綺麗な縦目決着になっちゃったんだよね〜。

編　2着のトライアンフマーチは人気薄でしたよ！　これを3番手に評価出来た理由は何だったのですか？

(次週につづく)

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