このあと、3月10日の中山牝馬S(1800m)→4月6日の阪神牝馬S(1400m)→4月20日の福島牝馬S(1800m)。そして、トップは5月12日のヴィクトリアマイル(1600m)に向かうことになる。
チャンピォン牝馬のジェンティルドンナはドバイに向かう予定になっているが、この13日に栗東へ帰ってきたジョワドヴィーヴルは、順調に調整が進むと、おそらく5月のヴィクトリアマイルを展望することになるだろう。
明けて4歳になったこの世代、ほかに牝馬三冠「2、2、2」着のヴィルシーナがいて、きょうの京都牝馬Sに断然人気で出走するハナズゴール(父オレハマッテルゼ)がいる。
ジョワドヴィーヴルは、桜花賞のあと骨折してかわいそうだったが、ハナズゴールの3歳時もかなり不運だった。桜花賞はアクシデントで出走できず、だいぶムリをしてNHKマイルC→オークスに出走したが、明らかに本調子ではなかった。秋も、ローズSを感冒で取り消し、秋華賞はもともと小柄なのにデビューして以来最小の馬体重406キロ。ジェンティルドンナから1秒6(大差)も離された16着。
だが、ずっと栗東に滞在することによって落ち着きを取り戻し、12月の阪神のマイル戦「リゲルS」は上がり33秒3でラクにまとめる完勝。単勝1.8倍の牡馬マウントシャスタを子供扱いにしてみせた。体調さえ戻れば、あれが実力。
昨春のチューリップ賞は後方から外に出してひとまくりの圧勝。ジョワドヴィーヴル、エピセアロームを2馬身半も突き放したばかりか、ちょっと順調さを欠いてあくまでひと叩きの1戦だったとはいえ、ジェンティルドンナを3馬身もちぎっている。
道中、ジャンプを交えながら走っているかのように見えるフットワークは、弾けるバネのかたまり。ぜひ、このまま行ってほしいものである。ことマイル戦なら、チャンピオン=ジェンティルドンナとも好勝負だろう。
このレースを、2011年は「1分34秒2」で4着。昨2012年は「1分34秒5」で6着だったレディアルバローザ(父キングカメハメハ)は、中山牝馬Sを2連勝しているように、今年も年が明けて体調が上向いてきた。55キロは有利だ。
3番手が難しいが、もうさすがに遠征競馬も平気だろうと思えるアプリコットフィズ(何度だまされても、調教をみると買いたくなる)が大駆け候補。同じく2番手。
以下、デキのいいサクラクローバー、アスカトップレディ、アカンサス、引退レースとも言われるエーシンリターンズを3連単の3着欄にマークしたい。