雪の影響をうけて、事実上の「3日間競馬」が2週間もつづいたあと。厳寒期にさしかかる時期、京都、中京との「3場開催」などの理由も重なって、未勝利戦以外は落ち着いた頭数になった。東京のメイン、白富士Sは珍しく9頭立て。
ここが格上がりのレースになる馬が4頭。それらとダブりながら、休み明けになる馬が4頭もいる。こういう手ごろな頭数が好きなファンもいれば(絞りやすい)、頭数減=興味減となって食指が動かないファン(高配当は望み薄)も多いが、白熱の好レースが展開される可能性が少ないことだけは確かである。日曜日にはフルゲートの重賞が2つ組まれている。ジャブにとどめたい。
人気だが、ステラロッサ(父ハーツクライ)の首位濃厚と思える。
ラッキーバニラ、ムーンリットレイク、イケドラゴンがハナにたって先導して不思議ない脚質だが、ともに飛ばすタイプではなく、ましてこの頭数。なんとかここは勝ちたい、というより、復活を確かなものにしたいのがムーンリットレイク。ラッキーバニラ、イケドラゴンはうまく流れに乗ってひとつでも上の着順を…だろう。
まして、開催変わりの東京コース。9割方スローの流れと思える。追い込みタイプのステラロッサは、しかし、スローで流れてくれた方が自分も追走が楽になるから、より切れが生きるタイプ。
前回はスパートを待って上がり33.9秒で直線一気。夏の新潟での2戦は、上がり33.0秒の新潟記念と、32.3秒の天の川S。春の東京のオープン特別は上がり32.9秒でクビ差2着。このときには「10.9〜10.9〜11.5秒」=33.3秒という究極の上がり勝負を突っ込んでいる。さらに1600万勝ちは33.3秒。
この馬自身が切れるというより、上がりだけの勝負になりがちなレースで好走の連続なのである。4走前のオープン特別の再現レースが可能だろう。
冬場とあって仕上がり一歩の危険があるので2番手にしたムーンリットレイク(父ディープインパクト)は、休み休みの出走を余儀なくされながら、ここまで6戦5勝。ポン駆はもちろんOK。これはあっさりもある。
3連勝の上がり馬アンコイルドが3番手。ベテラン=セイクリッドバレーと、この頭数ならトップカミングが押さえ。控えめな馬券にしたい。