天気は回復して良馬場のスピード決着が期待できそうである。体調を整えるのが難しい冬場であること。また、ここが大きな目標の一戦などという馬も少ないレースだから、状態の良し悪しは、非常に大きなポイントになる。
また、賞金別定戦のため、スマイルジャックが59キロ、ガルボが58キロなど、前回とかなり斤量が異なる馬がいることも、ベースの56キロの馬が多いだけに重要な観点と思える。流れは、さすがに著しいスローなどということはないだろうが、ハイペースの可能性は少なく「47.0〜46.0秒」くらいのスローに近い平均ペースの公算大と予測したい。
ここが叩き3戦目。前回の京都金杯を2着して、そのあとも順調にきているから、状態に関しては不安なし。トライアンフマーチから入りたい。今回は前回より2キロ減の56キロ。良馬場の東京1600mはこれまで3戦し、1分32秒7、1分32秒3、1分31秒9。安田記念も少差4着しているように、凡走なし。
4歳夏から5歳後半まで、約1年半も休んだが、前回かかりながら1分33秒9なら、スピード能力に陰りも衰えもない。かかりながら行くことがあるから、先行差しのイメージもあるが、この馬、全3勝が追い込み勝ち。横山典弘騎手に合う可能性が高い。5歳以降、たった3戦しかしていないから、まだ活力にあふれているはずだ。かかる死角が出なければ、猛然と追い込んでくると思える。
相手本線は、富士S、キャピタルSの好内容が光るクラレントと、ガルボ。ガルボの出来の良さは冬型らしく文句なしだが、58キロのぶん、56キロのトライアンフマーチ有利と考えたい。
リアルインパクトも56キロが魅力だが、マクドノー騎手がテン乗りになるだけに、4番手まで。 以下、レッドスパーダ、マウントシャスタが押さえ。穴馬に、上昇4歳のブライトラインを加えておきたい。
きさらぎ賞は、近年、数あるステップレースの中でもっとも重要な一戦。日程の変更を嫌って中山2000mの京成杯を回避したリルヴェーダが、大事をとったことが結果、吉に出る公算大。京都1800mのほうがはるかに合っているはずだ。人気を考えると、こちらはジャブ程度にとどめて、のちのために熟視するレースだろう。