冬場の調整は難しいといわれる。体に余裕がある馬はなかなか絞れないし、凍結防止のためコースに散布される不凍液が小さい傷口から入ってフレグモーネを発症してしまうこともある。コンスタントにレースを使って、体が出来上がっている馬ならいざ知らず、休み明けの馬でアクシデントを避けつつ、ビッシリ調教をして体を仕上げていくのは大変な作業だ。
登録12頭のうち、半数の6頭が5か月以上の休み明けという今年の京都記念。それらブランク明けの馬がどれだけ初戦から勝負にきている=仕上げているのかを探るのはひとつの重要なポイントになる。
トレセン近辺に調教施設が充実した育成場がある現在、休みが長くてもトレセンに入厩するのはせいぜいレース1か月前というのが普通。去年の桜花賞以来となるジョワドヴィーヴルも栗東に戻ってきたのは1月13日。約1か月でレースに出走することになるのだが…。去年の宝塚記念以来となるショウナンマイティはジョワドと同じノーザンファームしがらきに放牧に出されていたにもかかわらず、トレセンに帰厩したのが去年の12月20日。ライバルに先んじて早めに帰厩し入念に調整をしてきたのが分かる。
「先週やったことでだいぶ良くなった。もともと仕上がりは早いほうだし、今週サッとやればもう十分じゃないかな」とは熊沢厩務員だ。
去年の安田記念に出られなかったことも考えれば、陣営が早めに賞金を加算したいと思っていることは容易に想像できる。休み明けが嫌われ、人気が落ちるようならむしろ積極的に買いたい。
(栗東の坂路野郎・高岡功)
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