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東京新聞杯、ディープ産駒凡走の理由とは!?

  • 2013年02月06日(水) 18時00分
担当編集(以下、編) またまたお邪魔します。東京新聞杯どうでした? 私はダイワメジャーの短縮と内枠だったので、ダイワマッジョーレを本命にしましたよ!

今井(以下、今) ふむふむ、鋭いね。

 がっ、クラレントを切ってしまいました!

 ズコッ。僕はクラレントから予想して、1〜3着まで予想の順番通りだったから、3連単も1点目で当たったよ。

 ええ〜! 万馬券じゃないですか。私、結局まだダンスインザダーク産駒の買い方が分からないみたいなんですが…。

 そうだねぇ、いつも言うけど精神コントロールが難しいのがダンスインザダーク産駒だ。走るほうに気が向かなければ、どんなに弱い相手でも惨敗するし、気が向けば自分より強い相手でも食い下がれる。

 その気分が…。

 気分次第の種牡馬は難しい場合が多いけど、ダンスインザダーク産駒は比較的簡単だよ。

 でしょうね。菊花賞のダンスインザダーク産駒ワン・ツー万馬券を本命対抗で的中とか、いろいろ今井さんはダンスインザダーク産駒で伝説を残していますからね。で、どうして当たるんですか?

 肉体的には延長向きだけど、精神的には乗りにくいから、集中力が切れないうちに終わる短縮向き。若いころや鮮度が高いと延長も走るけどね。

 クラレントはもうずっとマイル路線ですが?

 それでも前走1400mで刺激を受けているし、今回はバウンド延長。それと、前走5着凡走でストレスが無い。

 でも、延長で飽きないんですか?

 今回は16頭立ての5番ゲートだからね。馬群の中に入れれば、なんとかコントロールが付く可能性が高いし、それが可能な枠だった。実際、最内に入れただろう?

 あれで馬群に入れて集中させたわけですね。

 それでも終始掛かっていたけどね。延長でペースが落ちると怖い。最内に入れていなければ、暴走して5着以下だったんじゃないかな(笑)。

 ところで、M的にはダイワマッジョーレの短縮のほうが良くないですか? 5番人気で人気も手ごろですし。

 ダイワメジャー産駒でなければ本命だったかな。あるいはクラレントがいなければね。

 でも、短縮で内枠って、ダイワメジャー産駒の得意分野ですよね?

 そうだよ。ただ疲れやすいのがダイワメジャー産駒の欠点だ。2000mで骨っぽい相手に2戦連続でがんばったとなれば疲労が出る可能性が6割はある。実際、マイナス4キロで疲労は出ていたよ。無理に追いかけずに、短縮で追い込みに回る位置取りショックという、Mの順ショックをかけて疲労の影響を最小限に抑えたこと。最内枠が有利なレースになったこと。この2点がなければ、4〜5着だったはずだ。

 そうだったんですか。ところで3着のトライアンフマーチって、Mでは危ないのでは? だって前走が人気薄で激走したでしょう? その前走は短縮ショックで予想でも評価していたわけで、今回はストレスで消す番では?

 そうだね。ただ休み明け3戦目でまだ蓄積疲労は耐えられるレベルだったこと、差しに回る位置取りショックもかけられるということ、あと東京向きね。やはり好きな競馬場に向かうのは、精神的に良好なショック療法のひとつだから評価したんだ。

 結果、先行雪崩れ込みでしたが?

 まぁ、超スローだったから(笑)。結果、前でも良かった。ただ前走の2着からひとつ着順を下げて3着。前走とまったく同じような流れに恵まれても、位置取りショックも短縮もないノーショックなら、着順は落ちるということだ。この着順が、すなわちストレスになる。

 なるほど、それで斤量が2キロ軽くなって、得意な競馬場。さらに展開も向いていたのに、着順を下げたわけですね。ところで、人気のドナウブルーとか、マウントシャスタ、リアルインパクトなどのディープインパクト産駒は、こぞって惨敗でした。どうしてなんでしょう? なんで、どの馬も今回は3番手以内に評価しなかったのですか?

 ………?

 京都得意なはずでしょう? 速い上がりも、間隔開けるのも得意なはずです。なんかあるんですか? 先週のディープインパクト産駒の話。ブラックタイド産駒と本質的な部分で似た問題を抱えてるっていう話が、にわかに気になってきたんですが。

 話が長くなる上に、特に面白い結論も用意してないから、今日は止めておこう。また、面白い展開があったらね。

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※正誤表が競馬王ブログに掲載されています。

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ストレス、ショック療法など、競走馬の心身構造を馬券にする「Mの法則」を発見し、従来の競馬常識を完全に覆した。現在は、競馬雑誌等で活躍中のほか、馬券研究会「Mの会」を主催し、毎週予想情報の提供を行なっている。主な著書に「短縮ショッカー」、「ウマゲノム版種牡馬辞典」、「ポケット版 大穴血統辞典」などがある。

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