今年の3歳男馬のクラシック路線は、いまのところ、朝日FS組のロゴタイプ=コディーノ。ラジオNIKKEI杯2歳Sのエピファネイア、東京スポーツ杯2歳Sのレッドレイヴン。このあたりが、いろんなランキングで上位に入っているが、全体にやや線が細い気がしなくもない。
共同通信杯は、サブタイトルというより、別名「トキノミノル記念」。評価一変の逸材が頭角を現したり、エース級がその評価を一段と確かなものにするイメージがある。タケシバオー、カブラヤオー。古いけれど仕方がない。テンポイント、ミスターシービー、ナリタブライアン。ダート変更になってグレードは外されているが、現在、歴代の日本調教馬として、最高の公式ワールドレーティング・134を誇るエルコンドルパサーの出現。そして近年では、アドマイヤムーン、昨年のゴールドシップ。大物に育ちそうな候補の台頭を期待したい。
あまり振りかぶると注目馬を挙げにくくなるが、注目したいのは、メイケイペガスター。最初は京都の500万特別のつばき賞を武豊騎手で使う可能性が高かったが、500万特別を勝ったところで、獲得賞金は900万。クラシックは展望できそうにない。横山典弘騎手とのコンビで、はるかに相手の揃っているこちらに挑戦してきた。皐月賞まで、もう2か月。さらには、もしここで好ましい結果が出るなら、5月末に展望を広げることができる。フジキセキの種牡馬として晩年の産駒。かならずしも距離延びてこその血統背景ではないが、晩年の産駒は思われるよりずっと幅広い距離適性を示すことも珍しくない。
新馬戦で上がり3ハロン33秒0。馬込みを縫うように突き抜けてみせた。休み明けの前回は、脚を余した印象もある3着。東京コースの、手ごわい相手を選んだ陣営の挑戦が正解となる気がする。
相手本線は、新馬戦が7番人気、前回の京成杯が8番人気で好走のクロスボウ。この厩舎で人気薄は攻め馬で動いていなかったため。でも、今回は追って矢のように伸びた。評価一変の快走がありそうに思える。メイケイペガスターと同様、東京コースでの変身に期待したい。
ラウンドワールドは、ぜひ、ここで巻き返したい。2度も続けて凡走しては、クラシック候補から脱落してしまう。
マンボネフューも、2番手にしたいくらいの有力候補。以下、ゴットフリート、ケイアイチョウサン。頭数は多くないが、牡馬陣にはまだ衆目一致というほどの候補はいない気がするので、手応えあふれる新星の出現を期待したい。