「競馬ファンに聞いてみたいことはありますか?」「レース前に競馬新聞はチェックしますか?」などなど、今回もユーザーから素朴な疑問が多数寄せられています。レース前、騎乗予定馬のVTRなどはほとんど観ないという感覚派の小牧騎手ですが、はたして競馬新聞は入念にチェックする!?
■勝ったときは、手を振ったりしたほうがいい?
──今回は、恒例のユーザーからの質問特集です。まず最初の質問ですが、「レースのことからプライベートのことまで、いつもおもしろおかしく、時には真面目に何でも答えてくださる小牧さんですが、逆に競馬ファンに聞いてみたいことはありますか?」というものです。

競馬場グルメも気になります
小牧 ファンに聞いてみたいこと? なんやろ? どこの競馬場のどんな食べ物がおいしいかとか(笑)。あとはそうやねぇ、勝ったときウィナーズサークルに写真を撮りに行くでしょう。そのときに、ファンの人が集まってくれますやん。そこでね、僕にどうしてもらいたいか聞いてみたい。手を振ったりしたほうがいいのかとか、僕なりに考えたりするんですわ。
──なるほど。きっとそれに対する答えは、『太論』宛てに多数寄せられると思いますので、次回、ご報告したいと思います。ちなみに、小牧さんはウィナーズサークルで、あまりサインはされないようですね。
小牧 そうやね。レースが続いているときは絶対にしない。僕の場合、時間もないし、次に集中したいからね。それはもう、ファンの人もわかってくれていると思う。実際、無理やりサインを求めてくるファンはいないから。レース間隔が空いているときはするよ。
──続いては、「先日JRA賞が決まりましたが、2012年を振り返って、ご自分に賞を挙げるとしたら何賞を挙げたいですか?」という質問です。
小牧 去年は何賞も挙げられんね。無冠です。やっぱり、ケガをしてしまったことがね。去年はそれに尽きる。
──秋競馬も後半に入ってからのケガでしたから、余計かもしれませんね。ちなみに、JRA賞はローズキングダムが最優秀2歳牡馬(2009年度)を受賞したとき、授賞式にご出席されてますが、どんな思い出がありますか?
小牧 ん〜、あくまでも僕の印象だけど、授賞式後のパーティーは、祝勝会とかいつものパーティーと一緒やね。食べ物や飲み物もたくさん出るけど、写真を撮ったりいろいろと忙しくて、僕らはゆっくりと食べられへんし。とにかく写真、写真やから、モグモグ食べとったら申し訳ないでしょ。

新聞で一番見るのは…
──そうですね。ジョッキーはつねに大勢の方に囲まれている印象があります。続いては、「競馬の前に情報収集として、競馬新聞はチェックされますか?」という質問がきています。
小牧 それがねぇ…最近、競馬新聞が見えなくて。もう目がヤバい(笑)。ついにオシャレな老眼鏡を買いましたわ。汗取りの最中に老眼鏡を掛けながらマンガを読んでるのは、おそらく僕くらいやと思うよ(笑)。最近はもうね、堂々と掛けてるわ。競馬新聞を見る習慣はもちろんあるよ。
──ジョッキーとしては、どのあたりを一番見ますか?
小牧 まずは人気しているのかどうか印を見て、あとは相手関係やね。どの馬が行くのか目星を付けて、じゃあ今回は2、3番手に付けたいなとか、後ろでジッとしておこうかなとか、漠然とですけどシミュレーションをしたりして。
──人気の確認と展開予測ということですね。
小牧 そうだね。それでも僕の場合は、ザッと見る程度だけどね。人によっては、もっとジックリと見て、いろいろ考えたりしてるんちゃうかな。
──調教にも乗らず、久々に騎乗される馬などでも、競馬新聞の成績欄を見るとパッと思い出すものですか?
小牧 いや、やっぱりね、数を乗るから思い出せんこともあるんですわ。だから、1頭1頭、自分の感想をメモしておかなきゃアカンね。そうすれば、次に乗るときにどういう馬やったか、すぐに思い出せるやろうから。実は今年の目標はそれやったんだけど…。
──ご自分なりに、レース後にひと言、書き留めておくと。
小牧 そうそう。競馬が終わって、部屋に帰ってからでも、これからはメモするようにしよ。その日のうちなら、さすがに覚えてるから(笑)。年齢とともに、やっぱり忘れっぽくなるからねぇ。もう46歳になるんやから…。
──小牧さん、気が早いですよ。誕生日はまだまだ先です(笑)。
小牧 たしかに誕生日はまだまだやけど…。すごいよね。自分でも46歳なんて信じられんわ。
──では今週末からさっそく、「太メモ」を付け始めるんですね?
小牧 本当はね、年が明けてすぐに始めようかと思ってたんやけど、ノートを買ってくるのを忘れて…(笑)。
──今度、私が買ってきます(笑)! メモを付けようと思い始めたのは、なにかきっかけがあったのですか? どなたかの影響とか?
小牧 いや、自分で忘れっぽくなってるなぁと思ったから。乗ればすぐに思い出すんやけどね。新聞を見ただけでは、パッとその感覚を思い出せんこともあるから。とくに一度しか乗ってない馬はね、ふと聞かれたときになかなか思い出せん。
──なるほど。「太メモ」を付け始めれば、成績にも好影響が出る可能性大ですね。
小牧 そうやね。ちょっとしたことでもメモをしておけば、次に乗るときに役に立つはずやから。
──実際、そういう作業をしていらっしゃるジョッキーもいるんですか?
小牧 いるいる。事細かに書いてる人、おるよ。外国人ジョッキーとか、何やらノートにびっしり書いているのを見たことがある。
──では、次回お話をうかがったときには、「太メモ」が始まっていることを期待しています。
小牧 ん〜、まずはノートを買わんと。この調子だと、始まってないかもしれんね(笑)。
【次回の太論は?】
1月後半から2月中旬のレース回顧、そして、先日現役を引退された安藤勝己騎手への想いや、マル秘エピソードを明かします!