先週のコラムでも書きましたが、血統派にとっての先週日曜のメインレースは小倉大賞典。ホームページで公開している予想にて本命に推奨したヒットザターゲットが単勝6人気で見事に勝利してくれました。(フェブラリーSをハズした言い訳にはなりませんが)

　ヒットザターゲットの母はラティール。全5勝はすべて直線の短いコース。そのうち2勝を小倉で稼いだ馬。直線の長いGIレースでも小回りコースのような仕掛けで見せ場を作り、最後は伸びのある馬に交わされてしまう芦毛の姿は今でも印象に残っています。

「まるでラティールのような負け方」を中央コースで見せた馬は、今でもローカルコースでは格好の狙い目のパターンです。

　その血を引き継いだヒットザターゲットも、まさにローカルの申し子。全７勝はすべてローカルコース。直線の短いコースで6勝を上げています。

　ヒットザターゲットを推奨したもう一つ(二つ？)の理由は、内枠を引いたことと、内ラチ沿いを通っても不利にはならない、むしろ有利な馬場状態だったことです。

　ヒットザターゲットは直線でラチを頼って走ったほうがよりパフォーマンスが上がる馬。ラチをターゲットにして走りやすい内枠の方が好走率は上がります。当然、内を通ることが不利になならない馬場、もっといえば有利な馬場になればさらに好走率は上がるわけです。

　同馬の前走は中央コースで外枠。しかも外を通るのが不利だったレース。今回は得意のローカルで内枠。前走の3馬身差は善戦ともいえますし、今回は大きな上積みが見込めたわけです。

　と、これらのことは、すべてレース前にも書いたように、ローカルと血統を重視する者にとっては格好のターゲットレースでした。

　さて、今週からは中山開催が始まります。前開催の東京は、ラティールやヒットザターゲットのよう外からマクる競馬をした馬は、本来の能力を発揮できないレースが多発しました。

　そうした負け方をした馬は、ローカル同様直線の短い中山で特に内枠を引くと大幅にパフォーマンスを上げます。もちろん小倉の芝ならもっと走るでしょうし、阪神の内回りも同様の上積みが見込めるでしょう。

　さらに、血統的にも、父か母が中央コースよりもローカルコース、直線の短いコースの方が勝ち星の多いタイプであれば、絶好のターゲットホースとなります。

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