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体重と血統の傾向が顕著な中山芝

  • 2013年03月08日(金) 12時00分
 血と体重をチェックすることは人間でも大切なことですが、今の中山芝でも大切なチェック項目です。

 先週の中山芝は、馬体重500キロ以上の馬が4勝。日曜の中山芝は、9レース以降馬体重500キロ以上の馬が3連勝。芝の勝ち馬のおよそ50%を占めました。

 500キロ以上の馬は全体の20%程度ですから、出走比率から考えても大型馬が優勢な馬場状態です。

 また、先週の中山芝にて500キロ以上で馬券になった馬の67%は父サンデー系。出走比率は40%程度。「デカいサンデー系」が走りやすい傾向が明確に出ています。

 この傾向は先週土曜から明確だったため、ホームページで公開している予想でも、日曜の最終レースを勝負レースに指定。6人気で勝利したフラアンジェリコを本命にしました。

 同馬は、近走はダートを使われていましたが、兄がオレハマッテルゼをはじめとする芝血統の馬。芝で大幅にパフォーマンスを上げる可能性が高いことが最大の推奨理由ですが、500キロを越えるサンデー系に有利なバイアスであったことも勝負レースに選ぶ材料となったのです。

 なお、前のレース弥生賞も馬体重512キロのカミノタサハラが勝利。同馬で思い出しましたが、ディープインパクト産駒は馬体重が大きくなるほど的中率、期待値が上昇する種牡馬。

 もちろん、大抵の種牡馬の産駒は460キロ以下の小型馬は期待値が下がりますし、ディープ産駒も小型でも大物が出ることはあるでしょうが、ディープ産駒は他の種牡馬に比べて体重と確率の傾向がより明確なのです。

 勝ち星比率が多く、460キロ以下の小型馬が出やすい(産駒の60%近くが460キロ以下)ディープ産駒は体重のファクターも有効に働く局面が多くなりそうです。

 血統はどのファクターの考察に対しても、コクを与えてくれるものですが、体重の考察においても、分析に深みを与えてくれることでしょう。(結局、ただ重い馬を買って当てるだけの浅はかな馬券かもしれませんが)

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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