先日、高松宮記念に出走予定のシルクフォーチュンの鞍上がオーナーサイドの要請でC.デムーロに決まったという報道があった(カペラS、フェブラリーSで騎乗した横山典はサクラゴスペルに乗る)。
これを聞いて、イタリアのリーディング騎手が乗るなら心配いらないと取るのか、テン乗りでこの馬をうまく乗りこなせるのかと不安視するか…シルクフォーチュンのレースをよく見てきた人間なら後者だろう。
11年武蔵野Sには主戦の藤岡康が気胸のため、この馬にルメールが騎乗したことがあり、鞍上込みでかなり期待をされたのだが、結果は出遅れ→仕掛けて道中かかって9着惨敗という最悪の結果に終わった。
ゲート内の駐立、折り合いなど乗り難しい面を持つ馬だけに、実績よりも癖を把握している騎手が騎乗するのがこの馬にとってはベスト。今回で言うなら、乗り替わりの1番手に挙がるべきは藤岡康で、その次にダートで連勝していた当時から「芝に行っても面白い」と陣営に助言していたという小牧太あたりだろう(陣営も同じ考えだったようだ)。
それが、今まで乗ったことがないC.デムーロ…。社台傘下に入った“新生シルク”らしい選択だが、この流れはシルクフォーチュンを長く見てきた人間からするとしっくりこない。
ビュイック、ルメール、ベリー、C.デムーロ…短期免許で外国人騎手がひっきりなしに来日して、有力馬がいきなり彼らに乗り替わることが多い今。今週からは11年の凱旋門賞優勝馬デインドリームの騎乗者シュタルケが初めて短期免許で騎乗するというが、世界的に活躍する外国人騎手が乗るからといって全て馬にとってプラスになるとは限らないということは覚えておかなくてはならない。
(栗東の坂路野郎・高岡功)
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