皐月賞トライアルのスプリングSは2歳チャンピオンのロゴタイプが優勝。朝日杯FS以来のレースになりましたが、スッキリと仕上がっていました。横から見ると分かりづらいところもある馬ですが、上から見るとトモの筋肉が非常に発達していました。レースでは早目進出からあっさりと押し切る完勝。風格すら感じる強さでしたし、まだ一張り足りない感じの仕上げだっただけに次走への上積みも十分。現時点で最も皐月賞馬に近い存在と言えるでしょう。

　2着のタマモベストプレイは、マイナス6キロの馬体重で本番さながらにビッシリと仕上がっていました。特に腹に実が入って、力強くなっていました。兄弟に比べると脚が長めで、柔軟性も高いので距離は2000mくらいまではこなせそうです。ただ、勝ち馬の方が上積みが大きいですし、本番では更に差が開きそうです。

　3着のマイネルホウオウはサンデーサイレンス系のスズカフェニックス産駒ですが、ボリュームがあって、パワーのあるタイプです。今回はまだ仕上げが甘かったですし、控えて脚を伸ばせたのは大きな収穫。次走はもっとやれそうです。

　4着のフェイムゲームはまだ体の造りが甘く、ここでは厳しいかと思っていましたが、意外と善戦できました。それにしても末脚は際立っていましたし、次走は評価を考えなければいけないようです。

　5着のマンボネフューは素晴らしいデキでしたが、伸び切れず5着。気性面で難しいところがあるようで、これが解消されればと思われます。まともに能力を発揮できれば、勝ち馬にもそれほど引けをとらないものを持っているだけに、もったいないレースになりました。とりあえず様子見で、毎回相手候補として扱いたいと思います。

　7着のヘルデンテノールはまだトモの実の入りが甘く、曲飛節ということもあって不器用な印象があります。中山コースは現状向いていませんし、目標を切り替えてダービーを目指して欲しいと思います。距離は延びても問題ないですし、適性の高い条件で狙いたいと思います。青葉賞辺りに使ってくれば面白いでしょう。

　11着に敗れたアドマイヤオウジャはトモの実の入りがグンと良くなっていました。正直、今回はこれだけ負けるとは思いませんでした。まだ馬が若いですし、気性面で成長すればもっとやれる馬です。これで人気が落ちるでしょうし、買い続けていればプラスになりそうな馬です。

　15着のテイエムダイパワーは確かな能力を持った馬ですが、今回は間隔が開いたのと、馬場が敗因でしょう。逃げが有利な馬場、メンバー構成ならすぐに巻き返します。

　さて、先週は馬場ニュースで「オススメ穴馬」として挙げたモズが快勝。単勝は4950円の高配当を付けました。ほぼ毎週のように単勝20倍以上つくような穴馬をピックアップできているので、本文と併せて是非参考にしてもらえればと思います。

【次走の注目馬】

・シャトルダンサー
今回は馬場が合わなかったし、軽い馬場ならすぐに勝てそう。

・ヘルデンテノール
今回で人気が落ちそうだし、東京コースや京都、阪神の外回りなら変わる。

・アドマイヤオウジャ
これで人気を落としそうなので、、軽い馬場で見直したい。

・テイエムダイパワー
先行有利の馬場で見直したい。

・サクラブライアンス
今回は完全にオーバーペースで参考外。ただ、積極的な競馬をしたことで次走は良さそう。中山は合う。

・カラフルブラッサム
脚長で不器用なだけに、中山コースは合っていなかったし、馬場も合わなかった。フローラSのような条件なら。

　No.1予想のパドック予想でお馴染みの古澤秀和氏による新刊「競馬で勝てる馬券の教科書」が、メタモル出版から発売されました。

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