スタートで出負けしながら、レコードで高松宮記念(24日)を制覇したロードカナロア。圧倒的なパフォーマンスだったが、これだけ強いと、改めてドバイゴールデンシャヒーンでの走りを見てみたかったと思ってしまうのも事実だ。
まだドバイ遠征の可能性が残されていた1月上旬、ロードカナロアの調教パートナーである安田翔伍助手は現地まで視察に行って、綿密な調査をしてきている。「向こうでは自国の馬を勝たせるために、その脚質に応じてタペタ(オールウエザー馬場の素材)のコンディションをすぐにでも変えてくると聞いたし、こっちはドバイの有力馬をチェックして、それに合わせた競馬をしようと思っていたんです。輸送、相手関係、現地の馬場…いろいろ調べて、これならと思っていたんです」
同助手がドバイに強いこだわりを持ったのには、もうひとつ理由がある。「ドバイワールドカップがタペタで開催されるようになって米国馬が来なくなり出走馬のレーティングも下がっているということで、5〜6年後にはタペタをやめてダートに戻す可能性があるということを聞いたんです。現地でダートコースも見せてもらったんですが、粘り気のある砂質でとても日本馬には合いそうもなかった。だから、そうなる前に行かないと、と思ったんです」
瞬発力のある日本馬に有利に働くことが多かったタペタから、米国のような粘着性のあるダートに変わることになれば、今後、ドバイ遠征は厳しいものになる。そうなる前にと、安田厩舎がドバイへ気持ちを傾倒させたのは無理からぬことだった。
過渡期に入った?ドバイ国際諸競走。ロードカナロアの遠征は幻に終わったが、30日に行われるレースにはジェンティルドンナを筆頭にケイアイレオーネ、タイセイレジェンド、トレイルブレイザーと計4頭が出走する。週末はナショナリズムを全開(?)にしてチームジャパンを応援したい。
(栗東の坂路野郎・高岡功)
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