桜花賞の登録馬が24日に発表され、いよいよ2013年クラシック開幕も目前。時を同じくして動きだすのが現2歳馬の取材。今年も本紙恒例の「オーナー別&厩舎別期待の2歳馬」をお届けするのでご期待を――。
2歳馬に絡み動きだしているのは当然、われわれ記者ばかりではない。新馬戦の開幕が3回東京&阪神(6月1日)に早まったことで各厩舎にも動きが出始めている。
「桜花賞の週あたりに2歳馬を入れるかも」とは安田調教師。今年の3歳世代は桜花賞の主役候補レッドオーヴァルを筆頭に21勝(24日終了時点)と大活躍中だが、その下の世代もかなりの好素材が名を連ねている。
安田調教師に現段階での期待馬を挙げてもらうと、スッと出てきたのが「母アルティマトゥーレ(牡=父キングカメハメハ)に、母ミルフィオリ(牡=父キングカメハメハ)。この2頭はいいですよ」。
フェブラリーS(グレープブランデー)→高松宮記念(ロードカナロア)と2013年JRA・GIを連勝中の“絶好調”安田厩舎。ドラフトでも相当な人気を集めるのではないか。
2歳馬の話はここまでにして、やはり気になるのがチューリップ賞で1番人気に推されながら7着に敗れたレッドオーヴァルの巻き返しなるかだろう。前走は十分に間隔を取ったにもかかわらず、マイナス10キロでの出走。ただでさえデビュー時(446キロ)から馬体が減り続けている馬だけに、過去最低体重426キロでの出走は陣営にとってもショッキングな出来事だった?
記者はレース前から妙な違和感を覚えていた。馬体減や不調など、ネガティブな要素は厩舎関係者からしてみれば、触れたくないし、触れてほしくもないものだが、チューリップ賞の追い切り後に安田調教師は「体重は10キロくらい減って出ることになると思いますが、想定の範囲内です」とサラッと言ってのけていた。
レース後にこの点についてトレーナーを直撃すると「馬体が減っているからといって体重だけを気にしたような調教はできない。ガス抜きという意味ではいい競馬ができたと思いますよ」。
あくまでトライアルはトライアル。本番のための体力づくりと精神のケアに重きを置いて臨んだということなのだろう。安田翔助手も「負けたけど収穫のあるレース。次は変わりますよ」とあくまで前向き。本番では本来のレッドオーヴァルの走りが見られるのではないか。
一方の牡馬戦線。毎日杯では大器キズナが初重賞制覇を飾りながらも、皐月賞見送りを決めた。「皐月賞とダービー、両方を狙えば全部をなくしかねない。芽を潰さないようにしないと。今まで預かった中でも抜けている馬。やっぱりザ・ダービーでしょう」という佐々木調教師の弁には納得。
牝馬は桜花賞に重点を置くが、牡馬はやはり日本ダービー。「皐月賞は高みの見物と行きますよ」と二兎を追わず、狙った獲物だけを仕留める策に出た。その姿勢は混戦と言われる牡馬戦線で最後のひと押しを決める英断になるかも…。
※本日は『トレセン発秘話』も更新されております。下部のバックナンバーからご覧ください。
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