早いもので桜花賞が終わり、日曜には牡馬クラシック第1弾・皐月賞が中山競馬場で行われる。それが終われば…ダービーなどもうアッという間？　ペーパーオーナーゲーム好きにとって1年で一番忙しく、かつ楽しみな時間が始まる。

　本紙では「期待の2歳馬」の連載がすでに今週からスタート。ぜひ馬選びの参考にしていただきたいが、新しい季節、新しい2歳馬が待ち遠しいのはファンだけでなく、厩舎関係者もまた同じだ。

　先週水曜(3日)のこと。「金曜(5日)に2歳馬が入ってくるんですよ」と弾むような口調で話しかけてきたのが安田調教師。レッドオーヴァルでの桜花賞挑戦(惜しくも2着)を目前に控えていた時でも、手あかのついていない無垢な2歳馬の存在はやはり“別腹”なのだろう。

　入厩したのは母ミルフィオリ(牡＝父キングカメハメハ)と母ラシャルマンテ(牡＝父マンハッタンカフェ)の2頭。特に前者は昨年、つまり1歳時から「かなりいいんですよ」と師が口にしていたほどで評価がめっぽう高かった。となれば、気になるのはどのように成長したか。当歳、1歳時に賛辞を送られていた馬が2歳になって「そのまま変わらなかった」というような期待外れに終わるケースも決して少なくはない。

「以前から先生は『いい』と評価してましたよね。その後はどうなんです？」と入厩後に探るように聞いてみたところ、「大きくはないですが、思った通りに成長してくれたと思います。土曜(6日)は初めての場所ということもあって、立ち上がったりと、やんちゃなところもありましたけどね(笑い)。これからバリバリ進めていきます」(安田調教師)。

　3回阪神開催では当然有力馬として注目を集める存在になっていそう。ぜひPOGドラフトの上位候補に…。

　おっと、2歳馬情報も大切だが目前に迫った皐月賞も触れておかねば。個人的にはエピファネイアの巻き返しがあるとみているが、どれも抜けた存在とは言い切れないのが現在の情勢。それこそ2歳馬ではないが、直前まで中間の上昇度、順調度に目を配りたいと思っている。

※本日は『トレセン発秘話』も更新されております。下部のバックナンバーからご覧ください。

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