競輪
例年以上に2歳馬の始動が遅い原因は…/吉田竜作マル秘週報
- 2013年04月17日(水) 18時00分
先週木曜(11日)の段階で栗東トレセンに在厩している2歳馬はわずか5頭だった。その状況を橋口調教師に説明したところ、「あとひと月半したら新馬戦が始まるというのに…大丈夫なのか？」と返ってきた。週末に新たに1頭加わり、計3頭の2歳馬を抱える安田厩舎の安田翔助手も「ゲート試験とかもあるのに、これでレースが成立するんですかねえ」と、例年以上に遅い2歳馬の始動に首をかしげていた。
遅れの原因の一つとなったのは、厳しい寒さ。北海道では4月に入っても降雪があったように、冬が長く続いた。「ノーザンファームのように屋根つきの施設があるところなら問題ないけど、普通のところはどうしても遅れるよね。今年は全体的に(動きが)遅いと思う」とは先日、北海道で管理予定の2歳馬を見てきたという北出調教師。
となれば、本州に牧場を構えるところにアドバンテージが出てくる？ 北出師に鳥取県の大山ヒルズ(ノースヒルズ生産馬の拠点として知られる)の様子も聞いてみた。
「特別進んでいるということはないけど、北海道に比べればそりゃあね」
実際、週末には大山ヒルズから橋口厩舎に母ファレノプシス(牡＝父マンハッタンカフェ)の2歳が入厩。「まだ小さいからこっちで早めにやっていこうと思って入れた」と橋口師は早期入厩の理由を説明したが、これだけ早い時期に、これだけの血統馬が入厩できるのも雪の影響が少なかったからなのだろう。今年の桜花賞は“非社台系”のアユサンが制したが、2歳世代は“本州調教馬”が猛威を振るうかも…。
もっとも2歳馬の入厩の遅れは天候だけが原因ではない。もっと大きな構造的な問題となっているものがある。それが、今年から始まった「2.5倍枠」と言われる預託制限。各厩舎が預託できる頭数を、それぞれ馬房の2.5倍までとするものだ。以前の3倍から徐々に引き下げられてきた…と書くとそれほど大きなダメージに見えないかもしれないが、出走回数こそが成績の主な指標とされる現在。この制限が有力厩舎にとっての“足かせ”となっているのは間違いない。
次回はこの「2・5倍枠」を掘り下げていく。
※本日は『トレセン発秘話』も更新されております。下部のバックナンバーからご覧ください。
▼東京スポーツ 今日の紙面
・ボストン爆弾テロ 手口判明
・プロ合格・村田にK−1元世界王者が挑戦状
・爆弾テロ ボストン・マラソン標的の理由
・痛み止めも効かず…五輪連覇へヨナが抱える爆弾
・西山茉希“デキ婚騒動”の真相を追う
・不仲説流れる宮��あおいと満島ひかりの数奇な因縁
ブランケット版による大型紙面が大迫力となって読者の目を射る。夕刊時間帯による海外ゴルフ等の速報。未来の情報エリアをリードする総合スポーツ・レジャー紙は東京スポーツ、大阪スポーツ、中京スポーツ、九州スポーツの日本列島縦断の4社体制。特に東京、大阪、中京の3紙は、同時印刷を行っている。メイン紙面は東京制作であるが各紙各々地域に密着した紙面も制作している。九州のみ朝刊として発行、独特な紙面づくりを行っている。
遅れの原因の一つとなったのは、厳しい寒さ。北海道では4月に入っても降雪があったように、冬が長く続いた。「ノーザンファームのように屋根つきの施設があるところなら問題ないけど、普通のところはどうしても遅れるよね。今年は全体的に(動きが)遅いと思う」とは先日、北海道で管理予定の2歳馬を見てきたという北出調教師。
となれば、本州に牧場を構えるところにアドバンテージが出てくる？ 北出師に鳥取県の大山ヒルズ(ノースヒルズ生産馬の拠点として知られる)の様子も聞いてみた。
「特別進んでいるということはないけど、北海道に比べればそりゃあね」
実際、週末には大山ヒルズから橋口厩舎に母ファレノプシス(牡＝父マンハッタンカフェ)の2歳が入厩。「まだ小さいからこっちで早めにやっていこうと思って入れた」と橋口師は早期入厩の理由を説明したが、これだけ早い時期に、これだけの血統馬が入厩できるのも雪の影響が少なかったからなのだろう。今年の桜花賞は“非社台系”のアユサンが制したが、2歳世代は“本州調教馬”が猛威を振るうかも…。
もっとも2歳馬の入厩の遅れは天候だけが原因ではない。もっと大きな構造的な問題となっているものがある。それが、今年から始まった「2.5倍枠」と言われる預託制限。各厩舎が預託できる頭数を、それぞれ馬房の2.5倍までとするものだ。以前の3倍から徐々に引き下げられてきた…と書くとそれほど大きなダメージに見えないかもしれないが、出走回数こそが成績の主な指標とされる現在。この制限が有力厩舎にとっての“足かせ”となっているのは間違いない。
次回はこの「2・5倍枠」を掘り下げていく。
※本日は『トレセン発秘話』も更新されております。下部のバックナンバーからご覧ください。
今日の東京スポーツ一面
・ボストン爆弾テロ 手口判明
・プロ合格・村田にK−1元世界王者が挑戦状
・爆弾テロ ボストン・マラソン標的の理由
・痛み止めも効かず…五輪連覇へヨナが抱える爆弾
・西山茉希“デキ婚騒動”の真相を追う
・不仲説流れる宮��あおいと満島ひかりの数奇な因縁
ブランケット版による大型紙面が大迫力となって読者の目を射る。夕刊時間帯による海外ゴルフ等の速報。未来の情報エリアをリードする総合スポーツ・レジャー紙は東京スポーツ、大阪スポーツ、中京スポーツ、九州スポーツの日本列島縦断の4社体制。特に東京、大阪、中京の3紙は、同時印刷を行っている。メイン紙面は東京制作であるが各紙各々地域に密着した紙面も制作している。九州のみ朝刊として発行、独特な紙面づくりを行っている。
2010年に創刊50周年を迎えた夕刊紙。競馬確定面「競馬トウスポ」(大阪スポーツは「競馬大スポ」、中京スポーツは「競馬中京スポ」)は便利な抜き取り16ページで、中身は東スポグループだからこその超充実ぶり。開催3場の全36レース(2場開催の場合は全24レース)の馬柱を完全掲載しています。
関東・舘林勲、大阪・松浪大樹の本紙予想のほか、記者による好評コラム(「一撃・山河浩、馬匠・渡辺薫など)、そして競馬評論家・井崎脩五郎、爆笑問題の田中裕二、IK血統研など超豪華執筆陣の記事も読みごたえたっぷり。馬券作戦に役立つ情報が満載です。
関連サイト：競馬トウスポWeb
