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アロマティコの逆襲あるぞ/トレセン発秘話

  • 2013年05月08日(水) 19時00分
 レコードを記録した今年の皐月賞の馬場に疑問を投げかける人間は少なくない。「いくら流れが速かったとはいえ、連続開催の中山最終日にあんな時計が出ること自体普通じゃない。芝を刈るとかローラーで固めたりしていないと出ないタイムだろう」と佐々木調教師。

 言ってみればGI仕様の芝? 今や3回京都競馬は1週目にある程度の芝丈で開催を行い、天皇賞・春が行われる2週目に芝を刈って高速前残り馬場に変化するというのは競馬ファンの間でも常識になりつつある。この手の極端な馬場の変化には批判が少なくないが、そうした状況が続く限り、馬券を買う側はそれを予測、記憶しておいて予想に役立てるほかない。

「福島牝馬Sの行われた日の福島はやけに内ばかり残っていた。あれもローラーで固めていたんじゃないか」と話すのは前出佐々木師。アロマティコを福島牝馬Sに出走させたが運悪く外枠。ずっと外を回らされるロスがこたえたという。「勝ったオールザットジャズのC・デムーロなんか最初から内を狙う気満々の騎乗だった。ウチの馬は外を走ってしかもあれだけ邪魔されてしまったから相当厳しかった(マイネイサベルが外側に斜行しアロマティコの進路が狭くなりマイネイサベルの松岡に開催6日間を含む16日間の騎乗停止処分)」。

 内有利のトラックバイアスと進路妨害のダブルパンチを受けてなお4着に踏ん張ったアロマティコ。「乗っている人間は皆、左回りのほうがいいと言ってくれている」(佐々木師)。今週のヴィクトリアマイルで逆襲がありそうだ。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

※本日は『吉田竜作マル秘週報』も更新されております。下部のバックナンバーからご覧ください。

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