すでに本紙で「主な2歳ゲート試験合格馬」の掲載が始まっているように、記者の取材対象も3歳から2歳へとかなり重心が移ってきた。そんな中で耳にしたのが「ここだけの話、今のゲート試験の基準はかなり甘いですよ。出れば受かる感じ」という某関係者のささやきだ。
以前から松田博、安田調教師らが「合否の基準が曖昧」と厳しく注文をつけていたが、美浦と比べても2歳世代のゲート試験受験馬が少ないのが今の栗東の現状。試験官が「少々問題があってもとにかく開幕週に出走頭数を揃えないと」と思っているかどうかは知る由もないが、少なくともそうした“思惑”のようなものは感じ取れる。
基準を甘くするならそれはそれでいいが、“基準が厳し過ぎる時期”に当たってしまった陣営との「不公平感」をどう処理するのか? レースでの裁決の基準もそうだが、一貫してブレない姿勢こそが競馬を楽しむファンにとって「安心して馬券を買える条件」なのだから…。
話はそれたが、そんな“甘い”条件下でもゲート試験で落ちてしまう馬はいる。例えば8日に初めて受験した中竹キュウ舎のオールパーパス(牡=父ダイワメジャー、母ストラテジー)とクレバーマリリンの11(牝=父ディープスカイ)の2頭だ。
「(ゲートを)出てから少しつまずくような格好になった上に、尻っぱねもしたから…」とはオールパーパスを担当する伊藤助手。もっとも、この時期の2歳馬は幼稚園児のようなもの。ささいなことで集中力が途切れるし、期待に応えようにも体力的な問題もある。1度や2度の失敗で悲観することはない。
実際、この2頭は翌9日にリベンジを果たした。特にクレバーマリリンの11は「さすがにJRAブリーズアップセールで買われただけある。ゲートを出てからの二の脚が速いし、なかなかのスピード。悪いところがないよ」と白倉助手は高い評価を与えている。オールパーパスの方は「牧場でも乗り込めていなかったのか、まだ基礎体力がない。これからだね」(同)と完成度では見劣るようだが、母ストラテジーは現役時4勝を挙げ、重賞入着(小倉2歳S5着)もあった馬。これから体力がついてくれば、母譲りのスピードを見せてくるだろう。
何より「どちらもカイバをよく食べてくれる」のは鍛錬の時期には心強いファクター。栄養摂取がトレーニングのベースとなるのは、人間も馬も同じなのだ。おそらく夏の阪神開催で登場。新馬戦でその成長した姿を見るのが今から楽しみでならない。
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