無敵のはずだった芝のマイル戦、マイラーズCで4着に敗れたカレンブラックヒル。「最後止まってしまったからね。斤量(58キロ)を背負っていたにしても、押し切ってほしかった」と語った主戦・秋山同様に、あの競馬に物足りなさを覚えた人間は少なくない。
それでも、違った見方をする関係者からすれば「やっぱりあの馬はすごい馬」となる。この世界における坂路野郎の良き“アドバイザー”的存在である、GI勝ちのある某助手はこう言った。
「あの馬はまたどっかで大きいところを取るよ。フェブラリーSで初めてダートを走らされて、あの負け方(15着)。馬なんてひとつのレースでリズムを崩すとその後ずっと尾を引いてもおかしくないのに、次のレース(マイラーズC)ですぐに立て直してきた。あの辺はやっぱりGI馬だな」
それまで順風満帆な競馬をしていた馬が、適性外の条件、もしくはレースでの不利などでリズムを崩し、そのまま復活に時間を要するというケースは少なくない。カレンブラックヒルの場合もフェブラリーSの惨敗で馬が自信をなくし、その後のレースに悪影響を与えてもおかしくはなかった。それが差されたとはいえ、勝ちに行く王道の競馬でいったん先頭に立つ見せ場は作っているのだからむしろ、よく走ったと見てもいいのでは?
「マイラーズCの時はフェブラリーSがあんな競馬になったというのもあったし、次に安田記念という目標が控えているということもあって調整が難しいところがあった。今回は早くから目標にしていたレースだし、前走と比べて調教の中身が違う」とはカレンブラックヒルの調教パートナー・小林助手。
ロードカナロアを筆頭に豪華メンバーが揃った安田記念。昨年の3歳マイル王が好メンツの陰に隠れて人気を落とすようなら…逆に狙い目だ。
(栗東の坂路野郎・高岡功)
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