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ペースが結果を大きく左右した/マーメイドSパドック回顧

  • 2013年06月11日(火) 18時00分
 マーメイドSはマルセリーナが優勝。近走、デキが戻ってきていたので警戒はしていましたが、斤量が56キロであることと展開を加味して△まで評価を下げていました。当日の馬体は良い頃の感じで、無駄なくキッチリと仕上がっていました。レースではスピードのある馬が、逃げたアグネスワルツに全く競りかけず、想定よりも遅くなってスローペースに。瞬発力勝負になったことが大きな勝因だと思います。個人的にはこの脚を前走で見せてほしかったと思います(苦笑)。

 2着のアグネスワルツは、決して万全のデキではありませんでしたが、マイペースに持ち込めたこともあって2着と好走。もう一絞りすればもっとやれると思います。

 3着のアロマティコは前走のデキをキープしているという感じ。ただ、少なからずダメージはあったのかもという雰囲気でした。後方からの脚質で直飛節の体型なので、流れはもう少し速くなって欲しかったところです。今回はペース適性がなかった感じです。理想は、上がりの掛かる馬場、ペース。

 4着のピクシープリンセスはフックラ好仕上がりという感じでしたが、この馬もペースが合わなかった感じです。前半遅めに流れていたところを、3〜4角で一気にペースが上がり、後れをとってしまいました。エリザベス女王杯で好走したように、京都の外回りなどじっくりいけるコースの方が合っている感じです。

 5着のマイネオーチャードはデキが良く、返し馬の動きも手先の軽さが目立って良い感じでしたが、結果は伸び切れず。スタートから押して行って良い位置を取りに行きましたが、結果的には序盤溜めて後方から一気にまくった方が良かった感じもします。

 6着のマイファーストラヴは相変わらず捌きの硬い馬ですが、デキは前走時よりも上がっていました。高齢ですが、ここにきてまだ良くなるところがあります。今回は善戦止まりでしたが、中京の方が合っている感じもあるので、次の中京開催に使ってくれば面白いと思います。函館も悪くないので、そちらでも期待です。

 7着のハワイアンウインドは内回りコースが合っていなかった感じです。もっと直線の長いコースで買いたいと思います。

 9着のエーシンメンフィスはデキは良かったですが、瞬発力勝負の流れと軽い馬場が合いませんでした。力の要る馬場なら違った結果を出せると思います。状態は良い頃と比べても遜色ありません。

【次走の狙い馬】
マイファーストラヴ
中京か函館で自己条件なら勝ち負けできそう。中京の方がベター。

アロマティコ
馬体は良いので、相性の良い小倉に使ってくれば牡馬とでも戦えそう。

スクワドロン
今回はこの馬には馬場が軽かった印象。もう少し力の要る馬場(時計の掛かる馬場)なら巻き返す。

ハギノウィッシュ
デキ良く、返し馬でも弾けていたが、レースでは直線でまともに詰まった。次走の巻き返しを期待。

ゴーソッキュー
馬場が完全に合っていなかったが見せ場は作ったように力はある。力の要る馬場で巻き返す。

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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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