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本命決着の多い新潟コース

  • 2003年07月14日(月) 17時08分
 今週から新潟開催がはじまるが、関東の穴党にとってはしばらく辛い時期になることが予想される。

 開催替わりというのはほぼ強制的に全馬にコース替わりが発生する時期でもあり、一般には近走成績がそのままには参考にできないため、穴馬券も出やすいということになる。

 ところが新潟については、開催替わりでも堅い配当が多いのだ。

 その傾向が特に顕著なのがダートである。昨年の2回新潟開催、ダート戦で全馬をベタ買いした場合の回収率は、
    単勝 複勝
1200m 46% 64%
1800m 47% 54%

 で、80%を大幅に下回っており(特に単勝)、本命傾向の強さを物語っている。ちなみに一昨年の同開催はというと、
    単勝 複勝
1200m  53% 65%
1800m  31% 73%

 この時はダート1800m戦の1番人気回収率が単複とも100%を超えるという極端な本命決着ぶりだった。新装コースで人気通りの決着とは、いかに新潟ダートが「強い馬に有利なコース」であるかが分かる。

 たとえ堅くてもダート1800mで1番人気が常に高回収率ならそれを買えばいいのだが、昨年は1〜5番人気がまんべんなく強いという傾向に変わっており、網のかけ方が難しい。いずれにしても、無茶な穴狙いは禁物だろう。

 さて、NSTオープンが行われる芝1400mは過去2年の夏開催前半(夏の1開催目)で計15鞍が組まれ、ベタ買い時単61%・複59%というぼちぼち本命コース。

 ただ、買う際のポイントとして内枠有利という要素があるのは救いだ。6〜8枠は単勝回収率がそれぞれ8・7・5%とひとケタ。複勝も52・27・40%と人気馬しか来ていない。外枠は人気馬を押さえにするまでで、基本的には内から馬券を組み立てたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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