今週から新潟開催がはじまるが、関東の穴党にとってはしばらく辛い時期になることが予想される。
開催替わりというのはほぼ強制的に全馬にコース替わりが発生する時期でもあり、一般には近走成績がそのままには参考にできないため、穴馬券も出やすいということになる。
ところが新潟については、開催替わりでも堅い配当が多いのだ。
その傾向が特に顕著なのがダートである。昨年の2回新潟開催、ダート戦で全馬をベタ買いした場合の回収率は、
単勝 複勝
1200m 46% 64%
1800m 47% 54%
で、80%を大幅に下回っており(特に単勝)、本命傾向の強さを物語っている。ちなみに一昨年の同開催はというと、
単勝 複勝
1200m 53% 65%
1800m 31% 73%
この時はダート1800m戦の1番人気回収率が単複とも100%を超えるという極端な本命決着ぶりだった。新装コースで人気通りの決着とは、いかに新潟ダートが「強い馬に有利なコース」であるかが分かる。
たとえ堅くてもダート1800mで1番人気が常に高回収率ならそれを買えばいいのだが、昨年は1〜5番人気がまんべんなく強いという傾向に変わっており、網のかけ方が難しい。いずれにしても、無茶な穴狙いは禁物だろう。
さて、NSTオープンが行われる芝1400mは過去2年の夏開催前半(夏の1開催目)で計15鞍が組まれ、ベタ買い時単61%・複59%というぼちぼち本命コース。
ただ、買う際のポイントとして内枠有利という要素があるのは救いだ。6〜8枠は単勝回収率がそれぞれ8・7・5%とひとケタ。複勝も52・27・40%と人気馬しか来ていない。外枠は人気馬を押さえにするまでで、基本的には内から馬券を組み立てたい。