馬は1回負かした相手の顔をちゃんと覚えていて、次に対戦する時には見下ろしの姿勢を見せる。こんな話を聞いたことがある。
「内田(博)さんもそういうことを言っていましたね。特に地方交流重賞だと毎回顔触れが一緒。そんな時に前回、勝っている馬は堂々としていて、負けた馬はレース前から降参しているような態度をとることがあるんだって。ウチのエスポワールシチーも勝ちまくっていた若いころはそんな気持ちを持っていたのかもしれませんね」と話すのは安達調教師。
2009年から10年にかけてほぼ無敵状態、GI・5連勝と破竹の勢いを見せたエスポワールシチー。もちろん体力も充実していたからこその結果だろうが、馬が自分自身に絶対的な自信を持っていたからこそ成し得た記録であるのかもしれない。
26日、大井の帝王賞で重賞5連勝GI・2連勝を飾ったホッコータルマエも今、そんな状態に突入している?
アンタレスSでニホンピロアワーズを負かし、かしわ記念でローマンレジェンドを撃破し、帝王賞でその2頭を再度退け、ワンダーアキュート、ハタノヴァンクールらにも追随を許さない。馬が今、ライバルに対して完全に上から目線で自信を持っているのであれば、この勢いはまだまだ続くのかもしれない。
「あれだけ使い込んでも、全く勢いが落ちないのは若いからこそというのもあるんでしょうね。ああいう若くて強い馬が出てくるのは競馬界にとってもすごくいいことですよ」と安達師。心身ともに充実した時期を迎えた“新帝王”ホッコータルマエ。今後、全盛期だった4〜5歳時のエスポワールシチーのような存在になっていくのかどうか、注目したい。
(栗東の坂路野郎・高岡功)
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