ハンデ戦になると必ずと言っていいほど、出走馬の陣営から斤量設定について不満の声が出る。中には「どこを見てハンデをつけているのか」と憤ってJRAの事務所まで理由を聞きに行く関係者もいるという。
全陣営が納得するハンデなど現実にあるわけもなく、常に批判にさらされるハンデキャッパーの仕事というのは大変だ。それでも結果的に見ると、見当違いのハンデより、ハンデの正確さを証明するレース結果が少なくないように思う。これは優秀と言われる日本のハンデキャッパーの仕事の正確さを物語るひとつの証拠だろう。
2011年のサマー2000シリーズ。初戦の七夕賞を52キロで勝ったイタリアンレッドが次走の小倉記念で一気に3キロ増の55キロをつけられた。思いもよらない大幅増量に石坂調教師は不満をぶちまけ「使わないかも」と出走をためらったが、結果は中団追走から直線はじけて重賞2連勝。この勝利が決め手となってシリーズチャンピオンに輝いた。ハンデキャッパーがつけた3キロ増は間違いではなかったのだ。
今週のプロキオンSに出走するシルクフォーチュン。藤沢則調教師はハンデが軽いだろうとの読みで先週のCBC賞への出走も検討していた。そして事前にハンデキャッパーにどのくらい背負うか打診してみたところ、56〜57キロになるだろうと言われ、絶句したという。
京王杯SCで5着に入ったとはいえ、勝ち鞍ゼロの芝のレースでこの高評価は、同馬の非凡な能力を証明しているとも言える。それが、得意のダート1400メートルで57キロなら…まず好勝負に持ち込むとみている。
(栗東の坂路野郎・高岡功)
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