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netkeiba

逃げ馬買うや買わざるや

  • 2003年07月28日(月) 17時43分
 改装後の関屋記念はいずれも道中2番手のマグナーテンが勝ち、人気薄の逃げ馬が2着粘り込みという結果になった。

 逃げ粘った逃げ馬は一昨年のクリスザブレイヴが1年半の休み明け、昨年のミデオンビットがNSTオープン13番人気11着と、いずれも常識では買えるタイプの馬ではなかった。

 ここで考え方は2通りある。

 まずひとつは、過去2年と同じパターンで逃げ馬による穴を狙うという選択だ。その場合、登録馬中の候補といえばゴーステディということになるだろうか。かなり急仕上げである上に天皇賞秋→鳴尾記念と2走連続で最下位大敗した後の8ヶ月休み明けだけに「常識」では買いづらいが、過去2年の2着馬もレース前の時点では同様の手応えであった。

 2つめの選択肢は、逃げ馬狙いにこだわらないことだ。

 2001年以降の夏開催(昨年の9月開催を含む)における新潟芝1600m戦の脚質別成績を調べると、逃げ馬こそ単勝回収率179%・複勝回収率166%と良いが、先行は単123%・複96%で複は僅かにマイナスになっている。他コースと比較して極端に先行有利というわけではもちろん無い。

 そこで、差しタイプならなにが狙えるかだが、ここでヒントとなるのが前走の競馬場別成績である。新潟→新潟の馬は回収率が単35%・複63%であるのに対し、他場→新潟は単113%・複106%。コース替わりで良さが出る馬を狙いたい。

 まず、東京→新潟は単246%・複114%で普通に数値が良いので、この選択肢の場合アドマイヤマックスは外せないことになる。

 福島→新潟も数値は良く、特に差しタイプは単142%・複105%と直線が伸びた有利さが出るので、福島組には注目だ。もちろんハレルヤサンデーは候補になるし、出否未定だが使ってくれば叩き2戦目のマルロスあたりも面白い。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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