改装後の関屋記念はいずれも道中2番手のマグナーテンが勝ち、人気薄の逃げ馬が2着粘り込みという結果になった。
逃げ粘った逃げ馬は一昨年のクリスザブレイヴが1年半の休み明け、昨年のミデオンビットがNSTオープン13番人気11着と、いずれも常識では買えるタイプの馬ではなかった。
ここで考え方は2通りある。
まずひとつは、過去2年と同じパターンで逃げ馬による穴を狙うという選択だ。その場合、登録馬中の候補といえばゴーステディということになるだろうか。かなり急仕上げである上に天皇賞秋→鳴尾記念と2走連続で最下位大敗した後の8ヶ月休み明けだけに「常識」では買いづらいが、過去2年の2着馬もレース前の時点では同様の手応えであった。
2つめの選択肢は、逃げ馬狙いにこだわらないことだ。
2001年以降の夏開催(昨年の9月開催を含む)における新潟芝1600m戦の脚質別成績を調べると、逃げ馬こそ単勝回収率179%・複勝回収率166%と良いが、先行は単123%・複96%で複は僅かにマイナスになっている。他コースと比較して極端に先行有利というわけではもちろん無い。
そこで、差しタイプならなにが狙えるかだが、ここでヒントとなるのが前走の競馬場別成績である。新潟→新潟の馬は回収率が単35%・複63%であるのに対し、他場→新潟は単113%・複106%。コース替わりで良さが出る馬を狙いたい。
まず、東京→新潟は単246%・複114%で普通に数値が良いので、この選択肢の場合アドマイヤマックスは外せないことになる。
福島→新潟も数値は良く、特に差しタイプは単142%・複105%と直線が伸びた有利さが出るので、福島組には注目だ。もちろんハレルヤサンデーは候補になるし、出否未定だが使ってくれば叩き2戦目のマルロスあたりも面白い。