夏の新潟といえば、ここ最近は関西馬の“草刈り場”だった。昨年は全192レースの約3分の1にあたる60勝を関西馬が挙げた。しかも、出走頭数は関東馬より関西馬のほうがグンと少ないため、勝率は関西馬=約13%、関東馬=同5%。いかに関西馬が量より質で勝ちまくっていたかが分かる。
新潟でよく勝つ関西某厩舎の関係者は、遠征時に「なんで新潟まで稼ぎに来るんだ」など関東馬の関係者から嫌みを言われることもあったという。そんな状況が、今年は少し変化しそうだ。
というのも、昨秋から始まったブロック制がこの夏の新潟開催にも適用されるためだ。未勝利&500万という下級条件限定だが、関東馬でフルゲートになった場合、関西馬は新潟に遠征できなくなる。これで夏の新潟における関西馬の猛威がどこまで防げるのか…見ものではある。
一方で、今年も関西馬の攻勢が続きそうなのがブロック制の規制を受けない新馬戦。昨年は、夏の新潟開催で全22鞍の新馬があったが、そのうち半数の11を関西馬が勝利。美浦の出走頭数=269頭に対し、栗東のそれはわずか44頭だったから、勝率(関東馬=4.1%、関西馬=25.0%)で見ると実に6倍以上の開きがある。1頭でも関西馬が出てくれば高確率で馬券をにぎわせていたという状況だった。
今年も、芝は1200メートルと1800メートルの2条件しかない小倉を嫌って、上位厩舎の期待馬が距離のバリエーション豊富な新潟を求めて出走することが多くなりそう。下級条件の出走を新制度で“ブロック”される分、新馬と上級条件で関西馬が大攻勢をかける? 今夏の越後路の東西バトルの推移に注目したい。
(栗東の坂路野郎・高岡功)
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